ビュッフェ形式の食事で心がけたいこと
どんな料理が並んでいるのかをまずチェックして、バランスの良い食事になるよう選んでいこう
夏休みなどの長期休暇では遠征に出かけたり、合宿などで宿泊を伴ったりすることがあると思います。宿泊先の食事はアスリート用に考えられたものを提供される場合もあると思いますが、その多くはビュッフェ形式(料理がテーブルにまとめて載せられ、自分で料理を取りに行く食事スタイル)ではないでしょうか。こうしたビュッフェ形式の食事について、選手自身が心がけておきたいことなどをまとめておきます。
●まずはぐるっと一周見てみること
ビュッフェ形式の食事では数多くの料理が準備されているため、ついついいろんなものを食べたくなってしまいますが、まずは自分の体調を整えるための食事であることを忘れず、食べすぎて体が重くなってしまったり、気持ち悪くなってしまったり…といったことを避けるようにしましょう。そのためにもまずは食事会場についたらビュッフェ形式で出されているものを一回りして確認してみましょう。会場が広い場合は大まかに確認するだけでも構いません。主食(ご飯、パン、パスタなど)、主菜(肉料理、魚料理、卵料理など)、副菜(サラダや小鉢など)などを確認し、この中からバランス良く選んでいくようにすると、栄養バランスの偏りや食べすぎを防ぐことができます。
●食べ慣れないものは避けておく
翌日試合を控えているときなどは、生ものや脂っこいもの、食べ慣れていないものなどはなるべく避けるようにします。お腹を壊さないようにすることをまず優先させましょう。冷たいものの取り過ぎなどにも注意が必要です。体が疲れているところにさらに胃腸に負担をかけてしまうと、消化不良を起こしやすくなるだけではなく、体全体の免疫力も下がって体調を崩しやすくなります。デザートは別腹といいますが、こちらについても食べすぎは禁物です。
●汁物類をうまく活用しよう
食事にあわせる飲み物は好みで選んで構いませんが、ジュースを大量に飲むと糖分を多く摂取することになります。また食事前にたくさん飲んでしまうと、肝心の食事量が減ってしまうことも懸念されますので適量を飲むようにしましょう。また食欲がわかない…という場合はクエン酸を含むもの、グレープフルーツジュースなどは食欲を刺激するといわれているので選んで飲むようにすると食欲増進につながります。水分・ミネラル分補給のことも考えると、スープや味噌汁などビュッフェ形式で提供されている汁物を選ぶことも良いでしょう。
ビュッフェ形式の食事は「少し物足りないかな」と思う程度をお皿にとったとしても、もう少し食べたいと思えば、再度食べられるところがよいところです。自分の好きな物ばかりを偏って食べるのではなく、主食、主菜、副菜にくわえ乳製品や果物などをバランスよくとるようにしましょう。
文:西村 典子
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