足裏をほぐして疲労回復につなげよう
足裏の筋肉は体重を支え続けて硬くなっているので、積極的にほぐすようにしよう
試合後に行う体のケアはいつもどうしていますか? チームでクールダウンを行う時間があるといいのですが、試合後はすぐにベンチを空けて球場の外へ移動し、ミーティングを行ったり、応援に来てくれた人たちと話をしたり、ということも多いと思います。翌日に試合がある場合でも、体のケアについては個人に任せているチームも多いのではないでしょうか。
投手や捕手、そして肩や肘に不安のある選手などは特に肩・肘周辺部のストレッチを行ったり、痛みがある場合はアイシングなどで炎症を抑えたりすると思いますが、意外と疲労がたまりやすいのが足裏です。足裏は小さな面積で体全体を支えているため、常に大きな負荷のかかる部位の一つと言えますが、普段から歩いたり走ったりして足裏を使っているため、あまり気にならないかもしれません。ところがこの足裏を支える筋肉に疲労がたまってくると、足底を支えるアーチが低下して足首やふくらはぎ、膝関節、股関節、腰椎といった体重のかかる荷重関節にまで影響が及ぶことがあります。肩や肘のコンディショニングと同じように足裏のセルフコンディショニングもぜひ一緒に行いましょう。
手軽にできるコンディショニングとしては足裏の筋肉をほぐすセルフマッサージがあげられます。100円ショップで売っているような青竹踏みを準備しておき、その上で軽く足踏みをして足裏の筋肉をほぐしましょう。またテニスボールがあればそれを足裏に当ててコロコロと転がすようにすることでも代用することができます。その他にも足裏で地面をしっかりととらえる感覚を養うために、足指を開いて閉じるグーパーを動作を行ったり、手指と足指をあわせて握手をしながら足首を回すことも疲労回復をうながすエクササイズの一つです。
特に背中や腰に張りを感じたり、下肢全体に疲労感を感じるときは、足首回しを入念に行うようにして下肢全体のストレッチを行うようにすると良いでしょう。試合により良い状態で臨めるように足裏のケアもあわせて行ってみてくださいね。
文:西村 典子
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