想像以上に負担が大きい!人工芝の球場でプレーをするときの注意は?!

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2019.07.09

人工芝は照り返しも強く、体力を消耗しやすい特徴がある

 全国各地の球場で行われる地方大会ですが、最近は人工芝を使った球場も増えてきました。人工芝でのプレーで起こりやすいケガの特徴を挙げておきたいと思います。

●下肢への負担が大きい
 人工芝はコンクリートの土台に貼り付けられた硬い表面であることから、天然芝に比べて疲労がたまりやすい傾向がみられます。特に長時間プレーをしていると、ジャンプやランニング時にかかる物理的ストレスが体重のかかる荷重関節、たとえば足関節、膝関節、腰椎などに大きな負担となります。足首であれば横方向への動きで、踏ん張りがきかずに再度捻挫する、芝の切れ目にスパイクが引っかかって転倒するといったケースがありますし、繰り返すジャンプ動作によって腰椎に痛みを生じることもあります。ストレッチなどのセルフコンディショニングはもちろんですが、足関節を保護するサポーターやテーピング、足裏へのインソールなどで下肢への負担を軽減させることも一つの方法です。

●擦過傷が広範囲になりやすい
 人工芝でのスライディングは皮膚と地面との間で摩擦熱が起こり、天然芝に比べると擦過傷(さっかしょう:すり傷のこと)が広範囲に渡ってしまうことも少なくありません。いわゆる皮膚が火傷をしたような状態になることもあります。スライディングの技術も求められますが、もしケガをした場合は傷口を水道水などで丁寧に洗い流し、適切な応急処置を行うことが大切です。

●照り返しが強い
 夏の日射しを受けた人工芝の表面は非常に熱く、さらに日光の照り返しも加わるため、その上でプレーする選手にとっては、上からの日射しと下からの照り返しというダブルのダメージを受けることになります。これに外気温が高く、風が弱いもしくはほとんどない状態でプレーをしていると、想像以上に体力を消耗しやすく、熱中症などのリスクが高まります。体をすぐに冷やせるような氷や氷水などを準備すること、こまめに水分・塩分補給を行うこと、不必要に直射日光のあたる場所にとどまらないことなどを心がけましょう。

文:西村 典子
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