全日本大学野球選手権、明大が38年ぶり6回目の優勝!規定打席で消えた影の首位打者に注目!
最高殊勲選手賞:森下 暢仁(明治大学)
第68回全日本大学野球選手権(大学選手権)最終日。[stadium]神宮球場[/stadium]で決勝が行われ、明治大学が6対1で佛教大学を破り、38年ぶり6回目の優勝を果たしました。
【表彰】
最高殊勲選手賞:森下暢仁(明治大学)
最優秀投手賞:森下暢仁(明治大学)18回 2勝、防御率0.50
首位打者賞:北本一樹(明治大学)13打数7安打 打率0.538
敢闘賞:木下隆也(佛教大学)
特別賞:東京農業大学北海道オホーツク
明治大学のエース・森下暢仁投手(4年・大分商)は、最速152キロの直球を主体に、佛教大学を9回の1失点に抑え完投。最高殊勲選手賞と最優秀投手の二冠に輝きました。
敢闘賞は1回戦と準決勝で好リリーフを見せた佛教大学の木下隆也投手(2年・奈良大附)。決勝では登板がありませんでしたが、そこには「状態をトレーナーとも確認した。高校野球の夏と違って、まだ(先が)ある」という田原完行監督の強いこだわりがありました。
特別賞には準決勝に進出した、東京農業大学北海道オホーツク。この日は田辺直輝主将(4年・佐久長聖)が代表して表彰を受けました。
そして、首位打者賞は明治大学の4番・北本一樹選手(4年・二松学舎大附)です。4試合で13打数7安打、打率.538の成績を残しました。
その北本選手は試合後、「八木君だと思っていました。準決勝まで11打数8安打で、決勝は僕も1本打ちましたが、八木君も打った。あ~という感じで」と首位打者に驚いたことを明かしてくれました。
八木君とは、佛教大学の1番・八木風磨選手(3年・北稜)です。実際に5試合、15打数10安打で、打率.667と北本選手を上回っています。なぜ、八木選手が首位打者にならなかったのか。そこには規定打席というルールがありました。
佛教大学・八木風磨選手
大会本部の学生委員に聞くと、準決勝進出校で、試合数×4打席が首位打者の対象になる規定打席の条件だそうです。5試合を戦った八木選手は、1回戦が途中出場、2回戦は出場がなく、決勝で規定打席に到達するには8打席が必要でした。打数とは違う、打席数が関係していたんですね。
試合数×4打席というのは、トーナメント戦ならではと言えるでしょう。
試合数が多いリーグ戦では、試合数×3.1打席がルールになることが多いからで、北本選手も「試合数×3.1だと思っていました」と話していたくらいです。これも野球の数字の興味深いところと言えるのではないでしょうか。北本選手とともに、影の首位打者の八木選手も讃えたいですね。
東都の入れ替え戦などは残っていますが、多くの地区で大学野球は春の戦いが一段落し、秋の明治神宮大会へ向かっていきます。
学生たちの夏をこえての成長を楽しみに待ちましょう!
明治大学・集合写真