全日本大学野球選手権、また逆転、佛教大旋風!3試合の逆転劇には実はこんな共通点が!
木下 隆也投手(佛教大)
第68回全日本大学野球選手権(大学選手権)5日目。準決勝が行われ、明治大学と佛教大学が決勝進出を決めました。明治大学は38年ぶり、佛教大学は初の決勝となります。
今大会、旋風を巻き起こしているのが佛教大学です。関西勢としては2006年の大阪体育大学以来、京都の大学としては1992年の立命館大学以来の決勝。ここまで4試合中、3試合が逆転勝ちですが、その3試合には法則があります。
ランニングスコアをご覧になってわかるように、0対3から最終的に逆転しているところ。準決勝でも4回に3点を先制されましたが、逆に3点で止まったことで、何かが起こる雰囲気がありました。実際に5回に、3番・野嶋惇登選手(3年・県立和歌山商)が2ランを放ち、流れを変えました。6回には相手のミスなどに乗じて逆転。この日も何かが起こったのです。後半の投手と守備の粘りも見逃せないと言えるでしょう。決勝でもミラクルを発揮するのか、注目ですね。
一方、敗れた東海大学。4回に先制のタイムリーを放った長倉蓮主将(4年・東海大相模)は、高校時代も主将として選手権の優勝旗を受け取った選手です。大学での頂点にあと2つ届きませんでした。
東海大学の長倉蓮主将(4年・東海大相模)
試合後、「あと2つではなく、まだ2つだった」と話したのが印象的でした。
東海大相模の優勝メンバー4人がスタメンに並ぶチームです。残すもう一つの全国大会である、秋の明治神宮大会を楽しみにしたいと思います。さあ、いよいよ17日(月)は決勝です!