栄養ドリンクに頼らない

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2019.05.07

栄養ドリンクに頼らない生活習慣を心がけることが大切

 私たちの食生活は便利になる一方です。ファストフードや炭酸飲料、カップ麺など食品添加物を含むものも多くなり、自分の口に入るものについては取捨選択していくことが大切になっていきます。最近はコンビニやスーパーなどで手軽に購入できる栄養ドリンクなども見られますが、成長期にある選手にとっては特に注意が必要な食品の一つと言えるでしょう。

 栄養ドリンクには疲労回復をもたらすビタミンB群などの他に、カフェインやアルコールなどの覚醒作用をもたらす成分が含まれているものがあります。どちらも体内に入ると自律神経の一つである交感神経を刺激し、心拍数を上げる作用をもたらします。疲れたときや夜中まで勉強するための眠気覚ましなどに栄養ドリンクを飲むと目が冴えて元気になったように感じますが、あくまでも覚醒作用によるものであり、一時的な興奮状態にあると考えられます。また空腹時に飲むと胃酸の分泌が促されて胃壁を荒し、胃痛を起こすことも考えられます。カフェインは現在ドーピング検査の対象外薬物になっていますが、薬物監視リストとしてあげられており、過度に摂取することは体に副作用(不眠、頭痛、下痢、不安感やイライラ)をもたらすこともあります。

 さらに栄養ドリンクには、頭をスッキリさせるために脳のエネルギー源として糖分が多く含まれています。中には栄養ドリンク1本(100ml)につき角砂糖にして5〜6個分(約14〜18g)の糖分が含まれているものもあり、普段の食事とあわせるとどうしても糖分を多くとりやすくなります。「疲れたときに甘いものが欲しくなる」と感じる選手もいると思いますが、これは体がすぐに補給できるエネルギー源を欲しているからです。栄養ドリンクはあくまでも一時的な覚醒作用と糖分補給によるところが大きく、また飲んだことによる安心感などの心理的作用も働くものであることを理解しておきましょう。疲れたときはまず十分な休養をとることを心がけてくださいね。

文:西村 典子
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