試合時間が長くなった?規則改正の影響か!

大型連休7日目。後半です。今年は30日~2日が祝日(休日)になりましたが、今日(3日)からはいつもの4連休という感じですね。
さて、大型連休前半のアマチュア野球恒例の大会と言えば、社会人野球のJABA京都大会。
今年は日本生命が優勝しました。今年は高校野球の有識者会議や大会の取材、審判講習会の取材などでJABA京都大会の取材には足を運べなかったのですが、延長タイブレークが4試合もあるなど、アツい戦いが繰り広げられたようです。
一方で、「試合時間が長すぎる」などの課題も耳にしました。
そこで今年を含む直近3年のJABA京都大会の第1試合開始、第3試合開始、第3試合終了時刻をまとめてみました。こちらの表をご覧ください。

出場チーム、コールドゲームの数、延長タイブレークの数が年によって違いますが、「長くなった」というのがよくわかると思います。
昨年と一昨年は第3試合終了が17時台や18時台が多く、16時台に3試合が終了した日もありました。今年は、18時台の終了がわずか2回。20時台になったのも2回ありました。
もう一つは第3試合の開始時刻です。
当初の日程では第3試合の開始は14時に設定されています。高校野球のテンポとは違う社会人野球ですので、14時に始まることは稀なのですが、それでも14時台に始まることも昨年まではありました。それが、今年は最も早い時で15時15分。一番遅かったのは17時37分でした。ここまでくると、1試合分という考え方ができますね。
ご存知の方もいると思いますが、今年から野球規則の改正で、登板中の投手はベンチ前とブルペンでのキャッチボールがNGになり、そのかわりにイニング間の準備投球の8球以下、1分をこえないという規則が撤廃され、時間をかけて何球でも投げられるようになりました。
そのため、1イニングあたり1分半ほど余分にかかるようになったということです。
それを示すデータが1試合あたりの平均試合時間です。
下記に試合ごとの時間と、大会トータルの1試合平均時間をまとめてみました。

今年は延長タイブレーク(TR)が多かったこともありますが、それを考えも1試合平均時間が28分も延びているのが気になりますね。
野球規則のことはおいておいても、何か対策を考えなくてはいけないのではないでしょうか。
例えば、試合開始時刻の設定。
現在は、
第1試合:9時
第2試合:11時30分
第3試合:14時
と、2時間30分刻みの時間を、実際の試合時間の傾向に合わせて変えてみることを検討するべきだと個人的には思います。
試合時間が長すぎると、ファンが球場に足を運んでくれなくなるのではないか。そんな懸念も出てきます。
緊迫感が違う、都市対抗予選、本大会、そして日本選手権へ向けて。今シーズンの試合時間の長さを考えてみる必要があると言えるデータでしょう。
(文:松倉 雄太)
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