実例から考える、申告故意四球後の初球の入り方

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2019.04.10

有村大誠(立命館大学)

 高校野球以外の野球では実施されている、申告故意四球(いわゆる申告敬遠)。守備側の監督の権利ですが、時として、結果的に失敗に終わる場合があります。

 8日に行われた関西学生野球春季リーグの立命館大学vs関西学院大学での場面です。

 1-1で延長に突入。1点を争う緊迫した展開でした。

 12回表、立命館大学の攻撃。2アウト2塁で6番・百田 風太郎選手(3年・立命館宇治)という状況で、関西学院大学の木内祥晴監督は球審に申告故意四球(申告敬遠)を告げます。次の7番が、リリーフで登板していた投手の有村 大誠選手(3年・秀岳館)ということを考えると、関西学院大学サイドの選択は当然と言えます。

 しかし結果を先に触れれば、有村選手は初球の甘く入った直球をたたき、センター前にタイムリー。さらに8番・池上 颯選手(2年・報徳学園)もタイムリーで続き、この回、貴重な2点が入って、決勝点となりました。



有村大誠(立命館大学)

 立命館大学の後藤昇監督は、「有村は普段は打撃練習をほとんどしていない」と話し、有村選手自身も「リーグ戦前に少ししただけ」と話しました。それだけに関西学院大学サイドの選択は当たっていたということになります。

 しかし結果はタイムリー。「(後藤)監督からお前が決めてこいと言われて打席に入りました。直球一本でした」と有村選手。そこに願ってもない直球、しかも少し高く浮いた甘い球が来たのです。見つめていたこの日試合がなかったある監督も、「(ストライクを)とりにいってしまったな」と話すほどの球でした。こうなれば、有村選手の打球がヒットになるのもわかりますね。

 申告か申告しないかにかかわらず、故意四球(敬遠)をした後に、どういった球から入るか。バッテリーはより慎重に入らなければならない。そう感じた瞬間でした。

(文:松倉 雄太

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