そのスパイクはサイズがあっていますか?
今使っているスパイクを見直し、自分の足にあったものを選ぼう
野球の道具は自分に合ったものを使うことが一番大切ですが、足元を支えるスパイクもまた自分のサイズに合っているかどうか確認してみましょう。成長期の選手は特に「そのうち足が大きくなるから」「靴ひもで調節できるから」といって実際のサイズよりも大きなものを選びがちですが、足のサイズにあわないスパイクやシューズでプレーをすると、さまざまなケガの原因ともなってしまいます。
スパイクを購入するときは、本来の足の動きをなるべく妨げないようなものを選ぶことが大切です。踵から地面に接地し、つま先から離れる一連の歩行動作では、足底の部分が曲がることによってスムーズに足を動かしますが、スパイクを履いた状態でも同じ位置で曲がることが大切です。スパイクでは足幅の一番広い部位がその位置にあたると考えてよいでしょう。一方でスパイクのつま先を手でつまんだときに、ソールに触れることができるほどスペースがある場合は、サイズが大きすぎると考えられます。つま先に余りがあればあるほど、地面に接地したときに足がスパイクの中で滑ってしまい、地面の反力を使って走るときのロスを生み出してしまいます。
足の機能が十分に活かされない状態で長くプレーを続けていると、地面から受けた反力は足首から膝、腰といった荷重関節(体重を支える関節)にも大きな影響を及ぼします。膝痛や腰痛の選手の中にも実はスパイクが原因だったというケースは意外とよくみられるものです。スパイクを履いてプレーすることがケガにつながらないよう、自分の足にあったスパイクを選ぶようにしましょう。
文:西村 典子
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