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侍ジャパン日本代表の中学出身チームは投手と野手で傾向がくっきり!

2019.02.27

侍ジャパン日本代表の中学出身チームは投手と野手で傾向がくっきり! | 高校野球ドットコム
高校時代の清宮幸太郎選手(丸亀城西戦より)

 2月18日、野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督は、3月9日、10日に開催される「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019『日本vsメキシコ』」のメンバー28人を発表した。代表には、昨年大ブレイクを果たしたオリックスの山本由伸投手や日本ハムの清宮幸太郎選手、ヤクルトの村上宗隆選手ら11人が初選出されるなど、非常にフレッシュな顔ぶれとなった。

 さて今回は、そんな日本代表に選出された選手たちのルーツを探っていくべく、中学野球の出身チームを紹介していく。日の丸を背負う選手たちは一体どんな経歴を歩んできたのか。
それでは早速見ていこう。

◆投手
梅野雄吾(ヤクルト) 佐賀フィールドナイン
山岡泰輔(オリックス) 広島市立瀬野川中(軟式)
原樹理(ヤクルト) 加古川市立中部中学(軟式)
松永昂大(ロッテ) さぬき市立志度中学(軟式)
山崎康晃(DeNA) 西日暮里グライティーズ(軟式)
今永昇太(DeNA) 北九州市立永犬丸中学(軟式)
高橋礼(ソフトバンク) 松戸ボーイズ
三上朋也(DeNA) 多治見市立南ヶ丘中学(軟式)
森唯斗(ソフトバンク) 海陽町立海陽中学校(軟式)
山本由伸(オリックス) 東岡山ボーイズ
森原康平(楽天) 神辺レッズ(軟式)
田口麗斗(巨人) 五日市観音シニア(軟式)

◆捕手
小林誠司(巨人) 大阪泉北ボーイズ
田村龍弘(ロッテ) 大阪狭山ボーイズ
甲斐拓也(ソフトバンク) 大分シニア

◆内野手
京田陽太(中日) 白山能美ボーイズ
吉川尚輝(巨人) 羽島フジクラブ(現岐阜南ボーイズ)
大山悠輔(阪神) 下妻市立千代川中学(軟式)
清宮幸太郎(日本ハム) 調布シニア
中村奨吾(ロッテ) 三田ヤング
岡本和真(巨人) 橿原磯城リトルシニア
村上宗隆(ヤクルト) 熊本東シニア

◆外野手
田中和基(楽天) 福岡市立高取中学校(軟式※1年夏まで硬式)
吉田正尚(オリックス) 鯖江ボーイズ
野間峻祥(広島) 神戸須磨クラブ
上林誠知(ソフトバンク) 浦和シニア
近藤健介(日本ハム) 修徳学園中学校(軟式)
西川遥輝(日本ハム) 打田タイガース

 以上が中学野球の出身チームだ。
 まず驚くべきなのは、12人の投手のうち何と9選手が軟式出身ということだ。昨年のドラフト会議でも、指名投手に軟式出身者が多かったように、一つの傾向としてはっきりと出てきた形となった。

 また、興味深いのが広島出身の森原康平投手と田口麗斗投手の出身チームだ。神辺レッズと五日市観音シニアは共に軟式のクラブチームで、昔から広島県は軟式のクラブチームが盛んな地域なのだ。
 広島の軟式クラブチーム出身の選手は、他にもプロ野球界にいる。上本博紀選手(阪神)や弟の上本崇司選手(広島)、そして大田泰示選手(日本ハム)は、強豪の松永ヤンキース出身だ。

 反対に野手は、硬式野球出身者が多く顔を並べる。小林誠司選手(巨人)が所属していた大阪泉北ボーイズは、藤浪晋太郎投手(阪神)も所属していた強豪で、吉田正尚(オリックス)が所属していた鯖江ボーイズもこれまで7名のプロ野球選手を輩出した名門だ。

 今回は投手と野手で、くっきりと傾向が出た結果となった。だが、当然これだけで「投手=軟式が有利」と結論づけるのは早計だ。過去の代表選手のデータや時代背景を踏まえて分析する必要がある。
 さらなる考察を続けていきたい。

文:栗崎 祐太朗

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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