足指のトレーニング
足指をつかってタオルをたぐり寄せるタオルギャザーは偏平足の改善や疲労回復にオススメ
足裏は縦方向と横方向に弓なりのアーチ形状の構造を持っており、そのアーチによって荷重によるストレスを軽減させることができます。ところがそのアーチ状の構造が疲労などで崩れてしまうと、偏平足という足裏がフラット(平ら)になった状態になってしまいます。偏平足になると下肢の負担が大きくなるばかりではなく、疲れやすくなったり、足裏が原因となって足首や膝をはじめ、他の部位に影響を及ぼしたりといったことも考えられます。毎日のセルフコンディショニングで足裏のケアも行いましょう。
足裏についている筋肉をほぐす簡単な方法としては「青竹踏み」を行ったり、テニスボールやゴルフボールなど少し硬さのある小さなボールで足裏を刺激したりすることがオススメです。立った状態で足裏にものを載せ、体重をかけると足裏の筋肉が伸ばされます。痛すぎる刺激はかえって逆効果ですが、伸びていると感じる程度の力加減で行うようにすると良いでしょう。また足を手で保持して空いている側の手でグーの形を作り、指の関節などを足裏に押し当てることでも同じような刺激が得られます。
また筋肉を伸ばすことと同時に鍛えることも行いましょう。座った状態で簡単にできるエクササイズがタオルギャザーです。ギャザーとは集めるということ。床に敷いたタオルの上に足を置き、自分の方にたぐり寄せるように足指を動かします。これができるようになったら、タオルの端に500mlのペットボトル飲料などを置くと「重り」となり、より足指の筋力強化に役立ちます。手前までたぐり寄せたところで1回とし、2~3回繰り返すようにします。タオルがない場合、足指でタオルをたぐり寄せるような動きを行うことでも足指強化につながります。
偏平足の改善に役立つだけではなく、下肢を中心とした体の疲労回復にもつながりますので、いつものストレッチ習慣にプラスして行うようにしましょう。
文:西村 典子
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