松山聖陵、センバツは中本 恭平コーチが代行監督指揮
代行監督として指揮をとる中本 恭平コーチ
2月1日に東京都内で行われた日本学生野球協会審査室において、部員を叩く動画がインターネット上に投稿された松山聖陵野球部監督が1月26日から3月25日まで2ヶ月の謹慎処分となったことを受け、松山聖陵高等学校は同日、中本 恭平コーチを野球部の代行監督として2年連続2度目のセンバツを戦うことを決めた。
中本コーチは1988年5月21日生まれ・愛媛県松山市出身の30歳。現役時代は明徳義塾(高知)~拓殖大~社会人・ミキハウスREDSでプレーし、2009年の東都大学秋季2部リーグ戦ではサヨナラ満塁本塁打も放つなど、163センチの小兵ながら強打を併せ持つ右打ち二塁手として活躍した。
そして昨年4月からは社会科の常勤講師として松山聖陵に奉職すると同時に、野球部コーチに就任。主に守備面でチームの屋台骨を構築し、今回の代行監督就任に至った。なお、中本コーチは代行監督就任に際し「やることはこれまでと変わらないが、選手たちには戸惑いもあると思うのでコミュニケーションを取りながら選手たちのために頑張るだけ。その準備を僕はしてあげたいし、僕自身も彼らをいい方向に向けてあげて勝ちたい。今日も練習後『勝てるように頑張ろう』」という話をしました」と、コメントしている。
ちなみに中本コーチのおじにあたるのは「あの」明徳義塾・馬淵 史郎監督。甲子園で通算50勝を積み重ねてきた名将の遺伝子が、いきなりの大舞台でどのように采配を振るうのか。センバツまで残り2ヶ月を切ったチームの調整具合と併せ注目される。
文:寺下 友徳