阪神淡路大震災から24年、当時の選抜で活躍したスター選手たちを振り返る
熊本工の選手として出場した荒木雅博選手
1月17日。
阪神淡路大震災が起こってから今年で24年となる。その直後、震災地で行われた1995年の選抜ではどんな学校が勝ち上がったのか、振り返りたい。
この大会は第68回大会として開催され、全国から32校が出場した。その中には昨年、中日ドラゴンズを引退した名手・荒木雅博選手がいた熊本工や、同じく中日ドラゴンズを2017年に引退した森野将彦選手を擁する東海大相模。さらに現在も阪神タイガースでプレーを続ける福留孝介選手擁するPL学園がいた。
並みいる強豪が出場する中、香川県の観音寺中央が決勝で銚子商(千葉)を4対0で下して優勝を決めた。地元・兵庫県からは報徳学園と神港学園、さらには育英が出場を決めた。当時の神港学園の正捕手で主将が阪神・巨人・横浜で活躍した鶴岡一成(現・横浜DeNA一軍バッテリーコーチ)選手である。
鶴岡選手擁する神港学園はベスト8まで進出し、人々を勇気づける戦いを見せた。その後、神港学園は毎年、神戸市中央区の東遊園地で「阪神淡路大震災1.17のつどい」の手伝いを行っている。
今の球児は阪神淡路大震災の後に生まれてきた世代。直接的な関係はないが、こうした活動を通じて震災を知り、そして穏やかな日常生活に送れることに感謝したい。
文:編集部