【未使用】新成人となった大学生投手に注目！地方リーグにも多くの逸材が！（東日本編）

　野球殿堂博物館は昨日(15日)、平成31年殿堂入り野球関係者を発表し、新たに3名が殿堂入りすることになりました。

　競技者表彰委員会のプレーヤー表彰では、立浪和義氏が殿堂入り。表彰委員総数381、有効投票数371、当選必要数279票（有効投票の75％）で、立浪氏は287票（77.4％）を獲得し殿堂入りとなりました。PL学園から中日に入団し、通算2480安打。2015年の投票から候補入りしていました。

　競技者表彰委員会・エキスパート表彰は、権藤博氏が殿堂入り。表彰委員総数140、有効投票数133、当選必要数100（有効投票の75％）で、権藤氏は102票（76.7％）を獲得し殿堂入りとなりました。鳥栖高校から社会人野球のブリヂストンタイヤを経て中日に入団。現役引退後は複数球団で監督やコーチを歴任しましたが、98年に横浜ベイスターズを日本一に導いた監督としても有名ですね。

　そして、特別表彰委員会から日本高等学校野球連盟元会長の脇村春夫氏が、新たに殿堂入りしました。表彰委員総数14、有効投票数14、当選必要数11（有効投票の75％）で、脇村氏は13票（92.9％）を獲得し殿堂入りとなりました。

　脇村氏は湘南高校(神奈川)で2年の時に第31回全国高等学校野球選手権大会に出場し、初出場で初優勝。東京大学を経て東洋紡に入社し、1955年の第26回都市対抗野球大会に出場。東洋紡富田のベスト8に貢献しました。56年からの2年間、東洋紡岩国に移り、社会人野球で通算3年間プレーしました。

　2002年に日本高等学校野球連盟第5代会長に就任。断絶状態にあったプロとアマの交流を進め、04年にはプロ野球と「新人選手選択に関する覚書」に調印して、高校生のプロ野球入団に関する正常化を実現しました。プロ野球現役選手によるシンポジウム「夢の向こうに」を全国で開催したことを機に、現役プロ野球選手の母校練習参加を解禁に導くなど、現在のプロ・アマ関係の交流促進の礎を築きました。

　2008年まで会長を務めた後、現在は日本高等学校野球連盟の最高顧問として、春夏の[stadium]甲子園[/stadium]大会を毎日のように観戦。出場校の監督や関係者に試合後激励する姿が見られます。奇しくも昨日(1月15日)は脇村氏の87歳の誕生日でした。

　今年は野球殿堂入りした脇村氏の姿が、[stadium]甲子園[/stadium]で見られることでしょう！

文：松倉 雄太