高校野球も取り入れたい、高校ラグビーのライバル校を応援する姿
昨日(5日)行われた高校ラグビー準決勝でアツい光景がありました。
第1試合で敗れた流通経済大柏の選手が、第2試合の桐蔭学園のロッカー前で、選手がグラウンドに向かうときに、手拍子と歌で送り出したのです。歌は、流通経済大柏の応援歌として『流経のココロ』。
歌詞冒頭の「♪流経のココロ~」を「♪桐蔭のココロ~」と変えて歌っていました。流通経済大柏ラグビー部の公式Twitterでは、「控え室に戻ってから、涙を堪えて!桐蔭学園に入場に声援を送りました。トウインのココロ、、、、頑張って勝利を!」「花園で出来る最後のプレイ。トウインのココロ!勝利を信じて。」とツイートされています。
実は準々決勝では先に試合を終えた桐蔭学園の選手が同じようにグラウンドに向かう流通経済大柏の選手を送り出したそうです。普段は同じ関東で切磋琢磨するライバル同士。でもラグビーを通じて仲間であるという気持ちが伝わってくる光景でした。大学ラグビーでもこういった光景を時折見ます。
野球に置き換えて考えてみると、ベンチの入れ替えくらいでしか前の試合のチームと次の試合のチームが交わらないのですが、野球を通じて仲間であるという精神は同じですよね。
高校野球でも時々見かけるのが友情応援です。例えば、思い浮かぶのが北海道大会。普段はライバル校でもある同支部の高校をスタンドで一緒になって応援する姿を見ます。夏の甲子園でも北北海道と南北海道は同じ宿舎になることも多く、試合日が重ならず余裕がある時ですが、アルプススタンドで応援する姿を見ます。
こういったライバルを仲間として応援する姿。野球でももっと広げていってもいいのではないでしょうか。
文:松倉 雄太