野球と長距離走

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   
2018.12.04

長距離走はどの体力要素を鍛えるかを明確にして行うこと

 オフシーズンに入ると体力づくりのために走ることも多くなると思います。ランニングの内容についてもチームでいろいろと工夫をしていることと思いますが、よく質問されるものの一つに「野球に長距離走は必要ですか?」というもの。これについては何を目的としてランニングプログラムを採用しているかに寄るところが大きいです。また体力レベルによっても必要性は違ってくると思います。

 今まで聞いたことのある話では「足腰を鍛えるために長距離を走る」というものがあります。足腰を鍛えるという言葉が下肢や体幹を中心とした筋持久力的な要素を高めることであれば、確かに足腰を鍛えることにつながるかもしれません。ただし筋持久力を鍛えるというのであれば、長距離走ではなく、フィジカルトレーニングでの代替が可能です。何度も繰り返し同じ動作を行っても姿勢やフォームが崩れないだけの筋持久力を鍛えるためには、トレーニングの負荷を軽くし(最大筋力の25〜30%程度)、回数を増やすようなトレーニングを行うようにすると良いといわれています。

 またスタミナをつけるために長距離走を行う場合があります。心肺機能を高めるためには有酸素運動を上手く取り入れることも一つの方法ですので、目的にあったものと言えるでしょう。ただしこちらも長距離走だけではなく、例えばプールでスイミングを行ったり、エアロバイクをこいだりすることでも心肺機能を強化することができますので、トレーニング内容にバリエーションを持たせるようにすると、一部分に過度な負担をかけることが少なくなると考えられます。

 「下肢の筋力を強化するために長距離走を行う」と考えている場合は、効率の悪い内容であるため見直す必要があるでしょう。下肢筋力を強化するためには負荷をかけたウエイトトレーニングを行うことが一番の近道だからです。スクワットやフロントランジ、デッドリフトなど大きな筋肉群を中心に体幹の安定性を高めながらトレーニングを行うようにしましょう。

 

文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!

【関連記事】
シャワーを使った交代浴で疲労回復 【ニュース - その他】
ドーピングの基礎知識とケーススタディをチェック! 【ニュース - コラム】
第215回 ドーピングの基礎知識を学ぼう【セルフコンディショニングのススメ】
第214回 受動握力と指の力を鍛える【セルフコンディショニングのススメ】
第213回 足首の複雑な動きとゆるみ・硬さ【セルフコンディショニングのススメ】
第211回 西村典子トレーナーが教える「自宅で出来る!簡単ストレッチ&セルフコンディショニング」VOL.4【セルフコンディショニングのススメ】
第212回 サーフェスとトレーニング効果【セルフコンディショニングのススメ】

コメントを投稿する

前の記事:
夏果たせなかった頂点を!大阪桐蔭(大阪代表)の16人の顔ぶれ!【チーム紹介】
最新ニューストップに戻る サイトトップに戻る