ボール回転数からメンタル面まで!大学日本代表はデータを駆使して最強のチームを作り上げる!
最速159キロを誇る甲斐野央(東洋大)
現在、「第42回 日米大学野球選手権大会」、及び「第29回 ハーレムベースボールウィーク2018」に出場する侍ジャパン大学代表の選考合宿が行われている真っ最中だ。
今回の侍ジャパン大学代表の選考において、注目されているものの一つがデータを活用した選考方法だ。
野球の動作解析を研究している筑波大・川村卓監督(筑波大学・准教授)をスタッフとして招き、投手の回転数や回転軸の角度、野手のヘッドスピードなどの「数値」をすべて測定し、その測定結果も選考基準の一つにしているのだ。
代表監督を務める生田勉監督(亜細亜大)は「スマホにすべてデータが入ってくるので、昨晩もスマホを見ながらスタッフで情報交換ができました。やはり投球内容と数値がマッチしており、だからなのかというデータが出ています」と語るなど、データ選考の導入に自信を見せている。
さらに、今回の選考対象となるのは「数値の測定」だけではない。東京大・浜田一志監督も質問事項の考案に加わった50項目のアンケートも実施し、そのアンケート結果も選考基準の一つにするというのだ。
「以前、アメリカ(日米野球)に行く前は、ステーキを毎日食べて、いいホテルに泊まってというようなイメージでいました。でも実際はバスの移動は大変、ご飯は食べれない、ロッカーにあるサンドイッチも自分で作らないといけない、ピザも置いてあるだけでカチカチなんですね。技術ももちろんですが、メンタルもタフな選手が行かないと体調を崩したりします。
そういう意味で、昼間は実技を見させていただいて、夜は約50項目のアンケートを提出していただきました。野球だけで無く、スタッフも一緒に泊まって、ご飯も一緒に食べます。食の好き嫌いや食の細い人もいるし、朝起きてバットを振っている学生や夜も遅くまでバットを振っている学生もいました。いろんな意味も含めて総合的な目で判断をさせていただきたいと思います」
今回の生田監督の試みが、画期的なものであることは疑いようがない。侍ジャパン大学代表選考合宿は、明日24日まで行われ、13時に代表の24人が発表される予定だ。最先端の研究とデータを駆使して、百戦錬磨の名将が大学最強のチームを作り上げる。
■侍ジャパン大学代表選考合宿初日の様子はコチラ!
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■侍ジャパン大学代表選考合宿2日目の様子はコチラ!
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