自発的脱水に注意しよう

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   
2018.06.12

水分補給は流れ出た汗に含まれるミネラル分もあわせてとることが鉄則

 アスリートにとって水分補給はパフォーマンスを支えるために必要不可欠なもの。ただし、適切な水分補給を行わないと、水を飲んだことによって逆に脱水症状を起こすことがあることを知っていますか?これは自発的脱水と呼ばれるものですが、運動中に水分を大量に摂取することによって起こります。

 もともと水分をとるのは運動によって流れ出る汗など、身体から排出される水分など補うことがその目的ですが、汗には水分以外にも塩分などのミネラル分を含んでいます。「水分だけではなくミネラル分も一緒にとりましょう」と言われるのは失われたミネラル分も補給する必要があるからです。ところがミネラル分をとらず、水分だけを補給していると次第に身体の体液濃度が低下してしまいます(いわゆる薄くなる状態)。
 身体は水分量が多く、ミネラル分が少なくなると、適切な体液濃度を保つために余分な水分を主に尿から排出し、水分摂取を控えるように働きます。こうして身体からは水分が排出されるのに、喉の渇きを覚えることがない状態になり、気づかないうちに脱水が進行してしまうことになります。

 こうした自発的脱水を予防するためには、水分とともに塩分などのミネラル分をとるようにすること。逆に塩分ばかりをとりすぎてしまうと、これもまた身体に悪影響を及ぼすことが考えられるので、体液濃度に近いものが理想的です。日本スポーツ協会では運動に際して0.1〜0.2%の食塩と糖質を含んだものを飲むよう勧めています。
 一般的なスポーツドリンクにはミネラル分・糖質が含まれており、水分補給に適していますが、一方で飲みやすさを考慮して糖質の割合が多くなっているものがあります。ラベルなどを確認し、どのくらいの塩分や糖分が含まれているのかを理解しておくことも必要です。水分ばかりを大量に飲みすぎると、逆に脱水症状を起こすことがあることを知っておきましょう。

 

文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!

【関連記事】
ケガをした組織別・修復の目安 【ニュース - その他】
素振り練習による腰へのリスクと対応策 【ニュース - コラム】
第199回 素振りと腰のケガについて考える【セルフコンディショニングのススメ】
第8回 練習に取り入れたい障害予防エクササイズ!【チームを支える最高のマネージャーになるための5つのポイント】
第198回 ケガの応急処置~冷やす、温めるの判断とは【セルフコンディショニングのススメ】
第197回 手軽にできる夏の暑さ対策【セルフコンディショニングのススメ】
第7回 緊急時の怪我の対処法について動画で解説!【チームを支える最高のマネージャーになるための5つのポイント】
第224回 北海道日本ハムファイターズ 増井 浩俊投手【後編】 【2014年インタビュー】

コメントを投稿する

前の記事:
チームは家族!78人の大家族で挑む正智深谷(埼玉)の夏
最新ニューストップに戻る サイトトップに戻る