食事からコンディションを高めよう
試合前はどうしても緊張しやすいもの。お腹を壊さないように食事面でも気をつけよう
食事は試合当日のコンディションにも大きく影響を及ぼします。身体を動かすエネルギー源が不足しないように、ご飯やパンなどの炭水化物を中心にしっかりと朝食をとり、試合時間が近づくにつれて糖質を含んだゼリーやバナナなど、消化の良いものをこまめにとることが基本的な考え方です。野球は試合時間が長くなることもあるため、試合途中でも補食をとることもあります。
大きな大会になればなるほど緊張する選手もいると思いますが、試合当日は身体も少なからず緊張しているもの。消化吸収の良いものを中心に食べないと、ストレスやプレッシャーから試合直前にお腹が痛くなった…ということも考えられます。こうしたことをなるべく避けるためにも、試合当日は脂っこいものや豆類やイモ類など食物繊維の多いもの(お腹が張りやすい)、アイスクリームなど極端に冷たいものは控えるようにし、食事の時は胃腸に負担をかけないようよく噛んで食べることも大切です。
試合直前に腹痛を起こし何度もトイレにいってしまうような事態になると、身体の水分も奪われて脱水状態にも陥りやすいと考えられます。症状が落ち着いたところでお腹を冷やさないように心がけ、温かい飲み物やスープなどがを少しずつとるようにすると良いでしょう。お腹を壊してしまうと、プレー中でも常に不安がつきまとうだけではなく、身体全体のコンディションにも大きな影響を及ぼしてしまいます。また突然起こるストレス性の腹痛を予防するためには、食事だけではなく体調を整えるための睡眠や、気持ちの面でも過度に気負わないようにするといった心がけも必要になってきます。
試合の緊張感を力にかえるためには、良いコンディションで臨むことが大前提。食事からコンディションを高められるように意識してみましょう。
文:西村 典子
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