新入生が心がけたいコンディショニング
環境の変化に対応するためのセルフコンディショニングを学ぼう
今年入学した新入生にとっては、これから始まる高校野球生活に期待と不安が入り交じっていることでしょう。中でも気になるのは「練習についていけるのか」という漠然とした思いではないでしょうか。環境や練習内容が大きく変わることはもちろんですが、これからは自分の身体を自分で管理するセルフコンディショニングの知識も高めてもらいたいと思います。
●身体はまだまだ成長期であることを自覚する
15~16歳の年齢はまだまだ身体は成長段階にあることを覚えておきましょう。特に骨の成長スピードは筋肉に比べて速いということが知られており、骨だけが先に伸びて、筋肉がそれに追いつかず「身体が硬い」「膝や腰、足首などに痛みがある」といったことがよく見られます。すべてが成長期によるものではありませんが、身体は変化している段階であることを自覚し、身体の柔軟性をよくするためのストレッチなどは練習後、入浴後などにしっかり行う習慣をつけましょう。
●痛みのある部分は放置せずに何らかの対応を
練習量が多くなると当然身体には大きな負担がかかるため、筋力の低い部分や柔軟性の乏しい部分を中心として痛みを引き起こすことがあります。練習後などにジンジン痛みが出る場合は、氷などをつかって患部を冷やすように(アイシング)しましょう。打撲、捻挫など急に起こったケガに対してもアイシングは有効ですが、痛みが軽減しない場合やどんどん痛みが増してくる場合は早めに病院を受診するようにしましょう。
●睡眠不足はケガのもと
生活リズムが一変し、睡眠が十分に取れない状態が続くと、身体のコンディションは低下し思わぬケガをしやすくなります。睡眠のリズムを整えるためには就寝時間と起床時間を一定にし、睡眠時間から逆算して生活リズムを整えることが大切です。就寝時間がバラバラになってしまう場合でも、起床時間を一定にしておくと体内時計は比較的安定するといわれています。また成長期の選手にとって睡眠は身体をつくるためにもとても重要なものです。寝ることも練習の一つと考えて、疲労回復に努めましょう。
文:西村 典子
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