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エンジョイベースボール!埼玉西武ライオンズが野球の楽しさを伝えるイベントを開催!

2017.08.18


埼玉アストライアの萱野 未久選手、谷山 莉奈選手をゲストにホームランティーバッティング体験!

■エンジョイベースボール!
埼玉西武ライオンズが野球の楽しさを伝えるイベントを開催!

 埼玉西武ライオンズでは、8月15日(火)、16日(水)、17日(木)に行われた東北楽天ゴールデンイーグルスとの3連戦で「子どもたち野球の楽しさを伝えるきっかけを作る」をテーマにしたイベント『エンジョイベースボールシリーズ』を球団で初めて開催した。

 現在、野球界で深刻化している中学生以下の野球競技者人口の減少。その問題を防止するため、今回のイベントでは子どもたちと保護者を対象に、親子で楽しむキャッチボール教室や、車椅子ソフトボール体験会など、3日間にわたり、さまざまなアクティビティを行った。

 最終日である17日には、若年層の野球離れをテーマにしたタブロイド紙配布の他、小学生以下の子どもたち全員にライオンズのロゴ入りゴムボールをプレゼント。また、試合開始前には『野球崩壊 深刻化する「野球離れ」を食い止めろ!』の著者・広尾晃氏のトークショーが行われ、少子化における子どもの人口減少率を大きく上回る野球競技人口率減少の深刻化について語った。

さらに、試合終了後には子どもたちがは実際に球場内で、ホームランティーバッティングを体験。大いに盛り上がりを見せた。この日はお盆ということもあり、子ども連れの家族たちで溢れていた。

■なぜ「野球離れ」が起こっているのか?!
『野球崩壊 深刻化する「野球離れ」を食い止めろ!』著者・広尾 晃氏トークショー

右:広尾 晃氏

 最終日の試合前に、イベントステージで行われた広尾 晃氏によるトークショーでは、広尾氏が自身の著書のテーマでもある「野球競技人口減少の深刻化」について語った。

 広尾氏は、プロ野球の観客動員数がここ数年増えているにも関わらず、若年層の競技人口が減少していることについて、まず「地上波でプロ野球の中継がなくなってしまったこと」を挙げた。「テレビで野球を見る機会が減ると、それだけ子どもたちの認知度も減っていきますよね」と語るように、今では野球への関心が減り、サッカーやバスケットボールへの関心が増えていると語る。

 しかし、「子どもたちは野球が嫌いになったわけではないんですよね。ただ単に、野球の楽しさに触れる機会がないんです」(広尾氏)今後の野球界の課題は、そういった機会をどう増やしていくのかがカギとなる。

 また、「野球離れ」の視点から見た高校野球について、「レベルが高すぎる」ことが「野球離れ」に繋がっていると考える。

「今まで野球というのはエリートを作ることを重点にやっていたと思います。しかしこれからは、上手くない子も大事できるような環境や人を増やさなくてはいけないと思っています。現在、甲子園で活躍している選手に憧れを持つ子どもたちも多いと思いますが、今の危機的な状況を考えると、最初から高いレベルを目指して野球を始める必要はないんです。純粋に野球が楽しいからプレーをするという子どもたちが増えていくといいなと思いますね」

 今回の広尾氏のトークショーをはじめ、埼玉西武ライオンズは、今後も未来のプレーヤーたちに向けて、野球の楽しさを伝えるイベントを開催していく。

■広尾 晃 氏
1959 年大阪市生まれ。コピーライター、プランナー、ライターとして活動中。日米の野球記録を専門に取り上げるブログサイト「野球の記録で話したい」でライブドアブログ奨学金受賞。そのほか、プロ野球の名選手の記録を紹介する「クラシック STATS 鑑賞」などのサイトも運営。合わせて月間80 万 PV を集めている。J-SPORTS でプロ野球のコメンテイターも務めている。著書に『プロ野球なんでもランキング』『プロ野球解説者を解説する』『もし、あの野球選手がこうなっていたら』などがある。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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