小島圭市氏によるベースボールミーティング開催 (ONYONE Meeting of baseball)
【意見交換する小島圭市氏】
プロスペクト株式会社主催、ロサンゼルスドジャースのスカウト・小島圭市氏による「ベースボールミーティング」(ONYONE Meeting of baseball)が1月28日(土)14時から東京で行われた。
昨年は「甲子園」をテーマに、参加者とのディスカッション形式で行われたが、今年のテーマは「育成」。小学生からプロ野球選手までの幅広い層の“プレーヤー”の育成において大事なこととは?またアメリカと日本の育成方針との違いは?そんな参加者からの問いに小島氏が丁寧に答えていった。
現在、堺ビックボーイズのスーパーバイザーを務める小島氏は、子供たちが自立するような野球ができる組織への変革を目指し、指導陣たちに自身の経験に基づいたアドバイスをし続けてきた。
この日のベースボールミーティングで小島氏は、
「指導者に大事なことは、観察力と忍耐力。選手の家族構成や性格など裏側を一歩でも、半歩でもいいから見ようと努力すれば、それが“洞察力”につながります。選手の表情、一挙手一投足をみるだけでいい。その思考の熟成こそが指導者の洞察力につながっていくのです。だけど、それが出来ない指導者は選手のことが分からないとイライラして怒鳴ったり、練習時間をただ長くすればいいという発想になってしまうことがある」
と語り、自身がアメリカでプレーした際の海外の選手たちの野球への取り組み方、集中力の高さなどを例にあげながら、「今あることを壊すのではなく、新しい流れをつくっていきたい」と高校野球において新たな提案も投げかけた。
参加した中学や高校の指導者たちからの質問も多く、互いに多くのことを学び合うミーティングとなった。
■ プロスペクト株式会社
■ オンヨネ株式会社
■ 昨年の「ベースボールミーティング」(ONYONE Meeting of baseball)
http://www.hb-nippon.com/column/541-gene/6748-20110410no03gene