
記念撮影の模様 ※写真提供=ミズノ株式会社
12月23日、今季限りで引退したヤクルト・嶋 基宏捕手(中京大中京出身)、中日・木下 拓哉捕手(高知高出身)、そしてロッテ・田村 龍弘捕手(光星学院出身)の捕手3人による球団の垣根を超えたイベントが開催された。
MIZUNO TOKYOにて開催された今回のイベント『キャッチャーたちの號』。午前中からお昼過ぎの長時間にわたって開催されたが、午前中はミズノの公式インスタグラムを使ったライブ配信を実施。3選手が野球売り場を回って、普段使うキャッチャーミットなどを手に取っては、こだわりなどを語り、オンライン上でファンたちと交流を深めた。
午後からは一転して、実際に店舗へ駆けつけたファンたちとトークイベントを開催。申し込み開始してすぐに満席になるほどの人気ぶりで、福岡からやってきたファンもいた。トークイベントでは、3選手による対談はもちろん、会場のファンたちからの質問、さらにはじゃんけん大会と、1時間ながらファンとの交流を楽しんだ。

3選手による記念撮影
対談では、キャッチャーミットへのこだわりであったり、終盤での配球などキャッチャーならではの深い話を展開。その後のファンからの質問コーナーで「バッテリーを組んでみたい投手はいますか」という質問が来ると、田村は「お化けフォークを体験してみたい」と23年からメジャーへ行くソフトバンク・千賀 滉大投手(蒲郡高出身)の名前を挙げた。
嶋は「色んな球種を制球力良く投げられる」というロッテ・石川 歩投手(滑川出身)、木下は直球の勢いに惹かれて、ヤクルト・高橋 奎二投手(龍谷大平安出身)をピックアップした。
最後は記念撮影で終了したが、イベントを終えた嶋は「来年もできたらいいなと思います」と話せば、木下や田村も「もっと選手が集まって、大勢のファンの前で話をできればいいと思いました」と23年もイベントを通じてファンと交流することを望んでいるようだった。
ファンはもちろんだが、捕手を経験したことがある選手、現在捕手の選手にとっても、深い内容となった。真剣に語りながら、時には笑顔を見せながら会場を盛り上げたが、選手たちの話す雰囲気や表情を見れば、いかに大変なポジションであっても、やりがいがあるのか伝わってきた。23年もミズノの道具を手に、捕手というポジションの魅力を伝えていくであろう3選手に注目し続けたい。