
イベントに参加して楽しんでいる伊藤大海投手
西武・平井 克典投手(飛龍出身)と日本ハム・伊藤 大海投手(駒大苫小牧出身)の2人が3日、スポーツメーカー・ミズノが開催するキッズ・ボールパークに参加。ブランドアンバサダーの2人はスペシャルゲストで子どもたちと交流した。
今回は野球というスポーツに興味を持ってもらい、ふれあう場としてイベントを開催した。さらに、その先には昨今、野球界が直面している野球人口の減少や、社会への貢献を考えられる意味合いの大きいイベントには、野球未経験者の子どもたちが午前と午後合わせて80人ほどが当日参加した。
イベント中は、キャッチボールをしたり、置きティーを使ったバッティングや、簡単なゲームを実施した。今回は野球にふれるイベントといっても、途中で野球の基本となる技術もしっかり指導。かと思えば、途中で冗談を交えて談笑するなど、子どもたちは終始笑顔を見せながら、あっという間に1時間半のプログラムを終えた。
最後は記念撮影や2人からプレゼントをもらうなど、貴重なプロ野球選手との交流はもちろん、野球にふれることができたことに参加した子どもからは「カッコよかったし、楽しかった」という声が上がった。イベント終了後に2人からもらったプレゼントの球を使って、すぐに遊んでいる姿があったのが何よりの証拠だった。

バットの握り方を教える平井克典投手
貴重な時間になったのは、子どもたちだけではない。公園でボール遊びが禁止になっているところが多い分、保護者は子どもとボール遊びする機会が少ない。子どもは学校でボール遊びはできるが、保護者は一緒にやるとなると簡単にできないからこそ、「貴重でした」と話す人もいた。
今回は「思いやり」をテーマに掲げてやっていたこともあってか、率先して道具を片付ける子どももいて、イベントの主旨は伝わっているようだった。ゲストで参加した伊藤も「何かを伝えられたかわかりませんが、感じてもらうことはできたと思うので、いい勉強になりましたし、良い時間になりました」と満足しているようだった。
平井も「子どもたちがパワフルで元気でしたので、逆に力をもらえました」といい刺激になったようだ。子どもも保護者も、そして選手も充実した1時間となったキッズ・ボールパークは、成功だったと言っていいだろう。
今回参加した子どもたちの中で、野球を始めてプロ野球選手が誕生するようなことがあれば、大成功となるだろう。その答えはまだまだ先だが、野球の文化を後世に残す意味でも、今後もキッズ・ボールパークを続ける意義はある。