パ新人王・宮城大弥と東北の守護神の共通点 2つの成績向上が飛躍に繋がる
イベント中の宮城大弥投手 ※写真提供=ミズノ株式会社
2021年シーズンでブレークを果たし、パ・リーグの新人王にも輝いたオリックス・宮城大弥投手(興南出身)。名実ともにオリックスの次世代のエース候補として、高卒3年目となる2022年シーズンも活躍が大いに期待されるサウスポーに、新たなステータスが加わった。
11月29日、ミズノのブランドアンバサダーへの就任が決まり、2022年シーズンからはミズノの契約選手としてもプレーすることになった。同じパ・リーグで見れば楽天・田中将大投手(駒大苫小牧出身)、セ・リーグであれば巨人・菅野智之投手(東海大相模出身)といった球界を代表する選手たちも務めている。
このことを受けて宮城は12月19日に開催された「ミズノダイヤモンド感謝祭2021」において、「小中高とカタログ見たら一流のプレーヤーが載っていたので、そこに加わる責任もありますが、自覚を持ってやっていきたいです」とコメント。イベント中に見せた笑顔とは違う真剣な表情で話し、契約選手としての覚悟を感じているようだった。
その宮城、契約選手になったことを受けてオリジナルロゴを作成。視聴者の前で「Miyagi13」という文字と、ピッチングフォームの一部を切り抜いたシルエットがデザインされた宮城だけのロゴが発表された。
「色々見たうえで、松井裕樹さん(桐光学園出身)に憧れて真似させていただきました。出来上がったときは感動しました」
同じサウスポーである楽天・松井をベースに作ったが、高卒2年目投手が契約選手になったのも、2015年オフに就任が決まった松井以来のこと。6年ぶりに同じ左腕である宮城が就任するのは何かの縁だろう。
イベント中の宮城大弥投手 ※写真提供=ミズノ株式会社
また2人の成績面を振り返ると、共通して向上している数値があった。それはK/BBとWHIPである。
松井裕樹
・K/BB
1年目:1.88
2年目:3.68
・WHIP
1年目:1.36
2年目:0.90
宮城大弥
・K/BB
1年目:2.67
2年目:3.36
・WHIP
1年目:1.56
2年目:1.07
松井に関しては、先発からリリーフに変わって比較は簡単にはできないが、1年目と比べると大きく変化した。116回投じて75個、ほぼ毎イニング四死球を出してしまっていたが、配置転換もあってか制球力の向上で2年目は72.1回で30四死球。2回で1つの四死球のペースに改善され、力強い真っすぐ、そして代名詞のスライダーがプロの世界で勝負できる球になった。
宮城も少ないイニングだが、1年目は16回で7四死球を記録したところから、147回で48四死球。2イニングで1つの四死球を出す1年目から、3イニングで1つまでに改善された。
だからこそ、WHIPも2人揃って向上しているといっていい。特に宮城は1回で2人の走者を出す計算が、1人に減らすことができた。
互いにストレートが強く果敢に攻めるスタイルが光るが、当ててしまうリスクも隣り合わせになるのは避けられない。それを最小限に抑えられるコントロールが身についたからこそ、2人とも高卒2年目にブレーク。ミズノの契約選手にも抜擢されることになった。
3年目はどんな数字を残すのか。宮城の今後の活躍も楽しみだ。
そんな宮城も参加したイベントでの模様は、ミズノの公式YouTubeチャンネルでアーカイブが配信されている。
■オンラインイベントの詳しい模様はこちらから!
ミズノダイアモンド感謝祭2021
【新規ミズノブランドアンバサダー選手】
<セ・リーグ>
ヤクルト:奥川恭伸投手(星稜出身)
阪神:佐藤輝明内野手(仁川学院出身)
中日:木下拓哉捕手(高知出身)
<パ・リーグ>
オリックス:宮城大弥投手(興南出身)
オリックス:杉本裕太郎外野手(徳島商出身)
楽天:早川隆久投手(木更津総合出身)
ソフトバンク:栗原陵矢捕手(春江工出身)
日本ハム:伊藤大海投手(駒大苫小牧出身)
西武:今井達也投手(作新学院出身)
<メジャー>
レンジャース:有原航平投手(広島広陵出身)