北は北海道、南は沖縄まで各地で連日夏の大会が繰り広げられています。選手はもちろんですが、観戦するチーム関係者の方々も応援に熱が入りますが、そのときに気になるのが日焼け。夏になって日差しが強くなり、紫外線を浴びることが増えてきました。それが原因で体調を崩すこともありますが、日焼けも体調不良には関係があるようなんです。

 そこで今回は医学的な視点から日焼けに関することをお伝えするために、国立スポーツ科学センターにも勤務しており、東京オリンピック選手村クリニックでは皮膚科チーフをつとめ、またボランティアスタッフの日焼け対策なども指導している津田淳子先生。さらに日焼けによる栄養面の課題について、アスリートへの栄養指導もしているという山手クリニックの管理栄養士・竹谷京子先生のお二人にお話を聞かせてもらいました。

日焼け=やけど状態という認識を

 冒頭、日焼けによる体調不良があると書かせてもらいましたが、医学的観点から見て、それが発生する理由として、津田先生は休養の質が下がることを話してくれました。

 「簡単に言うと、広範囲で日焼けをすれば皮膚はやけどの状態です。
 実際にヒリヒリする感覚があると思うんですが、そうなると試合後のマッサージも受けにくいですし、夜は気になって寝付けないこともあります。そうやって休養の質が下がってしまうことで、十分に疲労を取り除くことが出来ないので、どんどん疲れがたまって体調不良になるんです

最高の対策は長袖×通気性のウエア



 では、皮膚のやけど状態をどうすればいいのか。一番簡単なのは、アンダーシャツをはじめとしたウエアを上手く使って物理的に日焼けを防ぐことだそうです。
 「実際に選手の方々に話を聞く機会があったときに、『長袖の方が疲れにくい』と言うのを聞いたことがあります。また、オリンピックでボランティアをされる方々にも、アームカバーなどを付けることを推奨するなど、日に当たる場所を減らすように指導しています」

 しかし、近年の夏は猛暑で気温が高い。日焼け対策をしながらも、暑さ対策も両立させることは簡単ではありません。そこで津田先生が話すのは、メッシュ素材を採用したアンダーシャツだと話しています。

 「メッシュ素材だと多少紫外線が入ってしまいますが、何も皮膚で覆わないよりは全然違います。最近は通気性の良い素材を使ったものがありますので、そうしたものであれば、暑さ対策も出来ているので大分違うと思いますし、良いんじゃないでしょうか」

 現在は様々なアンダーシャツが店頭に並ぶが、特にミズノ社が販売している『空隙』は津田先生が話していた理想的なアンダーシャツに近いといっていい。
 素材には、吸水性と撥水性の両方を兼ね備えた通気性の良い特殊なものを使っている。なおかつ長袖でメッシュ素材が所々に施されている。高い通気性で暑さ対策をしながら、長袖で日焼け対策も出来る。様々なアンダーシャツがあるなかで、見事に両立できている商品の1つといえる。

 そういった商品があっても長袖を着ることを我慢できずに、半袖でプレーをしたい選手も少なからずいると思います。その場合は、「家を出る前でもいいので1回でも塗ることを推奨します。例え汗で流れ落ちても、塗らないよりも効果が全然違いますので」と日焼け止めの重要性を話されていました。

 また腕以外にも顔や頭、そして目も紫外線によって疲労を感じることがあるそうです。だからこそ帽子をしっかり被ることで、目に入る紫外線を何もない状態と比較して2割近くカット出来るなど、やはり日に当たる場所を減らすことが日焼け対策には大事なようです。