U-18代表合宿2日目は紅白戦2試合を実施!馬淵監督が見出した「投手1人あたり2イニング」の真意は?
馬淵監督と話す東松(享栄)
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・世代No.1右腕、世代No.1左腕、152キロ左腕などU-18代表候補の投手陣の顔ぶれは歴代トップクラス
・U18代表候補は世代No.1捕手を筆頭に総合力の高い捕手が揃う
・U18代表候補の内野手は世代屈指のスラッガーや、堅守の遊撃手などが選出
・U18代表候補に選ばれた外野手は全員バットコントロールが抜群!
第31回WBSC U-18ベースボールワールドカップに向けたU-18代表候補強化合宿2日目が5日、奈良県内で行われた。
この日は7イニング制の紅白戦が2試合行われた。最速152キロ左腕・東松 快征投手(享栄)や、世代No.1左腕の前田 悠伍投手(大阪桐蔭)など12投手が登板した。
それぞれが持ち味を発揮し、高橋 煌稀投手(仙台育英)が、この日、最速146キロをマークし、平均球速141.61キロと登板投手の中ではNo.1のスピードボールを投げた。甲子園以上の姿を見せたことに、馬淵監督も「前田くん、高橋くんは非常に良かったです。球の強さでいえば、東松くんでした」と3投手を高評価した。
馬淵監督は国際大会の投手起用について「2イニングがポイント」と語る。
「今回は1人2イニング。そして球数が少なければ3イニングも行かせたのですが、やはり力のある投手が投げると2イニングでは打てないですね。これが戦い方のポイントになるかなと思います。
国際大会は7イニングですから、完投してしまうと、球数制限の影響でほぼ投げられない。連投や短い間隔で投げられるように2イニングでいって、球数少なく投げることができれば、3イニングという形になるかなと思います」
東松は3回1失点だったが、失点したのは3イニング目。初回よりも明らかに直球の精度が落ちていた。1失点とはいえ、得点が多く見込めない国際大会では重い1失点になる。
この日は4安打の高橋 海翔内野手(山梨学院)と当たっている選手もいたが、馬淵監督はあるラインを超えると打てないと語る。
「140キロを超えるストレートを投げる投手が現れるとヒットが少なくなったり、前に飛ぶ打球が少なくなってしまっています。甘い球はしっかりと飛ばせますが、やはり140キロを超える速球を前に飛ばせるように練習はしてほしいかなと思います」と、打者陣へ注文を求めた。
多くの選手を試しながら、馬淵監督は国際大会の戦い方を模索していく。
(記事=河嶋 宗一)