
佐々木 涼斗、樹神 瑠生、増田 智紀
2年連続の夏甲子園出場を狙う札幌大谷(南北海道)は今年も甲子園経験メンバーを中心に力のある選手が揃う。
昨秋は札幌支部予選の3回戦で札幌第一に敗れ、長い冬を過ごした。秋季大会では投手陣の調整が十分でなく、思うような戦いができなかったようだが、この冬の期間で力を付けている。船尾隆広監督も「今シーズンはやってくれる」と春以降の躍進に大きな期待を寄せている。
今回は春季大会でも活躍が期待される札幌大谷の中心選手を紹介する。
佐々木 涼斗捕手(3年)
甲子園でもマスクを被った佐々木は4番を務める。通算6本塁打を記録しているスラッガーだが、打点やチームの勝利に貢献する打撃にこだわっている。
樹神 瑠生三塁手(3年)
佐々木と同じく前チームからスタメンだった樹神(こだま)も、長打力が持ち味のスラッガー。通算5本塁打を記録しており、昨年秋は3番打者を務めた。夏は苫小牧中央の斉藤 優汰投手(広島1位)から2安打、知内の坂本 拓己投手(ヤクルト4位)から3安打を放ち、甲子園出場へ牽引した。
増田 智紀二塁手(2年)
昨年夏は1年生ながらレギュラーとして活躍し、甲子園では2安打をマークした。2018年の明治神宮大会優勝メンバーである兄の大貴さんの背中を追い、札幌大谷の門を叩いた。
田代 直也投手(3年)
180センチ、77キロの長身右腕。最速138キロの直球と制球力が持ち味で、広島の森下 暢仁投手(大分商出身)を参考にして、オーバースローから角度を生かした変化球も魅力。
菊地 大一投手(2年)
北海道の南西部に位置する離島・奥尻島出身。181センチ、73キロの恵まれた体格から最速137キロを投げる。1年春にメンバー入りした期待の右腕。1年春の大会以降、ケガで夏、秋はメンバーから外れたものの、この春での復活に向け、仕上がりは順調。取材日のブルペンでは最も力強い球を投げていた。最速140キロを目標に掲げ、自慢の速球にも磨きをかけている。