社は19年ぶりセンバツ 大前、坪井らを擁して初出場4強の「社旋風」を再び
第95回記念大会となる23年センバツが3月18日に開幕する。コロナ禍以前のように、全校による開会式が行われるなど、大会は熱気を帯びることが予想され、甲子園の舞台での球児たちの全力プレーが期待される。出場を決めた各校の過去のセンバツの記憶をたどってみる。
昨年の秋季近畿大会で8強入りした社(兵庫)は、19年ぶり2度目のセンバツ出場を決めた。過去のセンバツ成績は以下の通り。
★2004年
1回戦:〇5対1 福井(現・福井工大福井=福井)
2回戦:〇2対1 鵡川(北海道)
※延長14回
準々決勝:〇9対7 福岡工大城東(福岡)
※延長11回
準決勝:●2対3 愛工大名電(愛知)
前回のセンバツ出場が、春夏通じて初の甲子園出場。その記念すべき大会で、いきなり4強の成績を収めた。
初戦で先発した左腕、大前 佑輔投手が17奪三振の快投を演じて3安打1失点完投勝利。その後は激戦の連続だった。2回戦は9回に1点差を追いついて延長14回の激戦を制した。準々決勝では4点リードで迎えた勝利目前の9回に追いつかれて延長へ。それでも11回に4点を勝ち越すなどで接戦を制した。
準決勝で惜しくも1点差に敗れたが、9回に1点差まで詰め寄る粘りを見せるなど、大会を通じて「社旋風」と言われた。救援投手だった坪井 俊樹投手は、その後、筑波大を経てロッテにドラフト4位で入団した。
今回センバツは19年ぶりの出場だが、昨年夏に続く夏春連続甲子園出場でもある。初戦突破した昨年夏の甲子園ベンチ入りメンバーだった5人が、再びの「社旋風」の主役を演じる。