
主将・渡部 奏楽(東海大菅生)
トーナメント表
・本大会の組み合わせ
・一次予選の組み合わせ
春季東京都大会および1次予選の組み合わせ抽選会が25日、青山学院PS講堂にて行われ、今センバツに出場する東海大菅生、二松学舎大附ら各校の代表者が一堂に集結した。
昨年秋の優勝校・東海大菅生が先頭で抽選を引き、出席した主将・渡部 奏楽内野手(2年)が1番を手にした。初戦は予選突破校と都立豊多摩との勝者と対戦することになった。
渡部主将は「秋は一戦一戦勝ち上がるごとに良い試合ができましたが、高いレベルを目指すうえで全力疾走など凡事徹底の目標を掲げて、勝負強い執念のあるチームを目指していました。ですので、春も継続して戦いたい」と初志貫徹で春も戦っていく姿勢を示した。
現在は、3月18日からのセンバツに向けて既に紅白戦を実施するなど、実戦練習をメインに練習しているという。「体を大きくする」ことをテーマに掲げて冬場を過ごしてきた成果もあり、スイングスピードの向上や長打が増えるなど打撃に手ごたえを感じている。
きっかけは昨年秋の明治神宮大会だ。東京王者として挑んだものの、広陵(広島)の前に2対6で敗れた。「自分たちの力を発揮できなかった」と反省すると同時に、対戦して気づかされたことがあった。
「初めての全国の舞台に立って、相手は体が大きかったですし、丈夫、タフな印象があり、『このままでは勝てない』と思って、まずは取り組むようにしてきました」
取り組みの成果か、一冬越えて全選手の体重が増え、ウエートトレーニングで扱える重さが変わってきた。渡部主将も、ベンチプレスは最大110キロまで持ち上げられるようになり、筋力強化に成功した。
1月中旬ごろから始まった実戦練習では、最初のうちはタイミングが合わない、凡退することも多かったものの、感覚のズレが解消されると、打球の飛距離が伸びたことで、冬場の取り組みに手ごたえを感じた。
センバツの抽選会は3月10日。「目標は日本一を獲ることなので、まずセンバツは全身全霊、一戦必勝で戦い、都大会では甲子園で学んだことを含めて、秋からの成長を見せたい」と意気込みを語った。
明治神宮大会で敗れた広島広陵はもちろん、「秋の都大会前の練習試合で負けた」という慶應義塾(神奈川)にもリベンジをしたいという渡部主将。個人的にも、世田谷西シニア時代のチームメートだった清原 勝児内野手(1年)をはじめ、知り合いが多く、ライバル意識もあるようだ。
地道に積み重ねてきた成果をセンバツの初戦で存分に発揮する。