高知は2年連続20度目のセンバツ 1975年には原辰徳擁する東海大相模との激戦制して初優勝
高知・辻井翔大(1年)
第95回記念大会となる23年センバツは3月18日に開幕する。コロナ禍以前のように、全校による開会式が行われるなど、大会は熱気を帯びることが予想され、甲子園の舞台での球児たちの全力プレーが期待される。出場を決めた各校の過去のセンバツの記憶をたどってみる。
昨年の秋季四国大会で4強に入った高知(高知)は、2年連続20度目のセンバツ出場を決めた。過去の主なセンバツ成績は以下の通り。
★1955年
2回戦:●6対7 奈良高田(奈良)
★1962年
1回戦:〇4対2 鹿児島玉龍(鹿児島)
2回戦:●0対3 PL学園(大阪)
★1967年
1回戦:〇4対0 仙台商(宮城)
2回戦:〇3対2 桐生(群馬)
準々決勝:〇2対0 熊本工(熊本)
準決勝:〇11対1 甲府商(山梨)
決勝:●1対2 津久見(大分)
※延長12回
★1975年
2回戦:〇5対4 熊本工(熊本)
※延長11回
準々決勝:〇2対1 福井商(福井)
準決勝:〇3対2 報徳学園(兵庫)
決勝:〇10対5 東海大相模(神奈川)
※延長13回
センバツ初出場は1955年で、初戦で1点差の惜敗に終わった。初勝利は1962年。鹿児島玉龍に快勝して手にした。
1967年は快進撃を続け決勝に進んだが、津久見の前に12回の激戦の末に惜しくも敗れ、初優勝を手にすることができなかった。しかし、1975年には激戦を制して、悲願の初優勝を手にする。
初戦で熊本工相手に延長11回の激戦を制すると、福井商、報徳学園と強豪相手に1点差勝利で競り勝ち決勝へ。当時2年生で、現巨人監督の原辰徳内野手を擁する東海大相模との延長13回にも及ぶ熱戦の末に、センバツ初優勝を遂げた。3番打者にはのちにヤクルトで活躍した杉村繁内野手がいて、決勝では延長13回に優勝を決める決勝三塁打を放っている。当時のエースは山岡利則投手。全4試合で完投し、チームを優勝に導いた。
(記事=浦田 由紀夫)