
ダルビッシュ有投手
第95回記念大会となる23年センバツの出場校が決定した。コロナ禍以前のように、全校による開会式が行われるなど、大会は熱気を帯びることが予想され、甲子園の舞台での球児たちの全力プレーが期待される。出場を決めた各校の過去のセンバツの記憶をたどってみる。
昨年の秋季東北大会で準優勝した東北(宮城)は、12年ぶり20度目のセンバツ出場を決めた。過去の主なセンバツ成績は以下の通り。
★1957年
2回戦:●0対4 柳井(山口)
★1972年
2回戦:〇3対0 奈良工(奈良)
準々決勝:〇5対1 倉敷工(岡山)
準決勝:●2対3 日大桜丘(東京)
センバツ初出場は1957年。初戦となった2回戦で柳井に完封負けを喫した。わずか4安打しか打てずに完敗したのがスタートだった。
3度目の出場となった72年は、奈良工に完封勝ちしてセンバツ初勝利を収めると4強まで進んだ。2年生左腕エース、岡嶋敏彦投手を擁して、前年の秋の東北大会を制した実力をいかんなく発揮。初戦で岡嶋が奈良工をわずか1安打の完封劇をやってのけると、倉敷工には逆転勝利。敗れた準決勝では9回サヨナラ負けと接戦を演じた。
その後、センバツには16度出場したが、ベスト8が4度あるだけで、72年の4強がこれまでの最高成績となっている。1985年には佐々木主浩投手(元マリナーズなど)を擁して出場も準々決勝で池田(徳島)の前に0対1で敗れた。2004年にはダルビッシュ 有投手(パドレス)を擁して出場。初戦で熊本工(熊本)を相手に無安打無得点試合を達成するも、準々決勝で済美(愛媛)に9回4点差を逆転されサヨナラ負けを喫した。
昨年夏に同じ宮城県勢の仙台育英が甲子園で優勝を決めているだけに、同県ライバルの意地としてセンバツの頂点を目指す。