
仙台育英・須江航監督
第95回記念大会となる23年センバツの出場校が決定した。コロナ禍以前のように、全校による開会式が行われるなど、大会は熱気を帯びることが予想され、甲子園の舞台での球児たちの全力プレーが期待される。出場を決めた各校の過去のセンバツの記憶をたどってみる。
昨年の秋季東北大会で優勝した仙台育英(宮城)は、2年ぶり15度目のセンバツ出場を決めた。過去の主なセンバツ成績は以下の通り。
★1968年
1回戦:〇9対8 興國(大阪)
※9回サヨナラ
2回戦:●3対7 平安(現・龍谷大平安=京都)
センバツ初出場だったこの大会で初陣をサヨナラ勝ちという劇的勝利で飾った。それまで夏甲子園に2度出場も、ともに初戦敗退だったため、この勝利が仙台育英の記念すべき「甲子園初勝利」でもある。
★1989年
1回戦:〇3対2 小松島西(徳島)
2回戦:〇2対1 尼崎北(兵庫)
準々決勝:●2対5 上宮(大阪)
大越 基投手(現・早鞆監督)を擁して出場したこの大会で8強まで進んだ。大越は3試合すべて完投。1点差の完投勝利でベスト8まで進んだが、準々決勝で元木 大介内野手(現巨人作戦兼内野守備コーチ)を擁する上宮に敗れた。大越はそのとき、元木に1発を許している。仙台育英はこの年の夏甲子園で準優勝した。
★2001年
2回戦:〇4対3 海星(長崎)
※延長10回サヨナラ
3回戦:〇3対1 藤代(茨城)
準々決勝:〇9対1 市川(山梨)
準決勝:〇7対1 宜野座(沖縄)
決勝:●6対7 常総学院(茨城)
センバツ最高成績の準優勝を収めた。初戦で左腕エース・芳賀 崇投手が海星のエース・松永 浩典投手(元西武)との投手戦を制してサヨナラ勝ちすると、快進撃がスタート。準決勝では、「宜野座カーブ」を武器に旋風を巻き起こしていた21世紀枠出場の宜野座の比嘉裕投手を打ち崩して初めて決勝に進んだ。決勝は常総学院との激しい打撃戦を演じ、9回に1点差に詰め寄ったがそこまでだった。当時2年生だった中谷 翼内野手(元広島)が2番、菊池 俊夫内野手(元オリックス)が4番で活躍した。