日大三出身の多くは大学野球で主将、副主将を務めるなど幹部に
日大三の小倉全由監督の3月末での退任が報じられた。これまで2度の全国制覇に導くなど、実績十分で多くの選手を育ててきた。小倉監督の選手育成の特徴として、大学でキャプテンを務める選手が多いことが挙げられる。
例えば、2011年夏の甲子園で優勝したメンバーでは、法政大の畔上 翔外野手(Honda鈴鹿)、慶應大の横尾 俊建内野手(日本ハムー楽天)、立教大の鈴木 貴弘捕手(JR東日本)のほかにも、高校時代は控えメンバーだったものの、東京学芸大で主将となった宮之原健外野手(武蔵ヒートベアーズ 現Baseball5代表)と、当時のメンバーの多くが主将、副主将を務めたとして話題となった。
また、2013年のU-18代表を経験した森龍馬内野手(明治安田生命)も、法政大では主将。坂倉将吾捕手(広島)の同期である宮木紳道外野手は日体大では副主将、社会人・KMGホールディングスでは主将を務めるなど、卒業後も信頼されている選手が多い。日大三の卒業生のなか、特に幹部に関わる選手の共通点としては、明朗な性格を持った選手が多い。これは小倉監督のもとで3年間過ごしてきたからこそ培われたといえる。
卒業後も全国各地の強豪校が集まった強豪大学で主将を務めるということは、その実力、人柄が信頼されている証拠でもある。日大三は4月から新体制になるが、この強みはこれからも継続してほしい。