高校時代の森木 大智(高知)

 第95回記念選抜高校野球大会の出場校が発表された。今大会は記念大会で従来より4校多い36校が出場するが、出場校のOBにはプロ野球選手も数多い。

 四国地区からは高松商(香川)、英明(香川)、高知(高知)の3校が春のセンバツに出場する。

 高松商のOBでは巨人・浅野 翔吾外野手(高松商→2022年巨人1位)と、広島・末包 昇大が外野手(高松商→東洋大→大阪ガス→2021年広島6位)のふたりが現役でプレーしている。

 浅野は巨人史上初の高卒ドラフト1位指名を受けた外野手。この春季キャンプは2軍スタートとなったものの、原辰徳監督をはじめ首脳陣の期待は大きい。まずは2軍で結果を残し、今シーズン中の1軍昇格が目標となる。

 昨シーズン末包は新人ながら開幕戦でスタメン起用され3安打猛打賞と気を吐いた。しかし、その後は調子を落とし、31試合の出場にとどまった。今シーズンは1軍でシーズンを走り抜くことが求められる。

 その他では、島谷 金二(高松商→四国電力→1968年中日9位)や、松永 昂大(高松商→関西国際大→大阪ガス→2012年ロッテ1位)らがドラフト指名されている。また、ドラフト制以前では宮武三郎、水原茂、牧野茂といった野球殿堂入りしているレジェンドたちも輩出している。

 英明松本 竜也英明→2011年巨人1位)と田中 耀飛英明→兵庫ブルーサンダース→2017年楽天5位)のふたりがドラフト指名を受けている。しかし両選手ともに1軍の出場機会がないまま、現役を引退した。

 高知は「ミスターロッテ」でもある有藤通世(高知→近畿大→1968年ロッテ1位)や、ヤクルトの杉村繁(高知→1975年ヤクルト1位)打撃コーチがOBだ。

 現役選手では阪神・森木 大智投手(高知→2021年阪神1位)、阪神・栄枝 裕貴捕手(高知→立命館大→2020年阪神4位)、中日・木下 拓哉捕手(高知→法政大→トヨタ自動車→2015年中日3位)、楽天・和田 恋外野手(高知→2013年巨人2位)、西武・公文 克彦投手(高知→大阪ガス→2012年巨人4位)がプレーしている。

 森木は昨シーズン1軍で2試合に登板したものの未勝利に終わった。今シーズンはプロ初勝利をつかみ取りたいところ。木下は昨シーズン初めて規定打席に到達した。今シーズンも正捕手の座を守ることができるか注目が集まる。

(記事:勝田 聡)