コロナガイドライン廃止へ 今春センバツ同様、声出し応援などが可能
第105回全国高校野球選手権大会の臨時運営委員会(委員長:寶馨日本高校野球連盟会長)が2日、大阪市内で開かれ、新型コロナウイルス感染症が感染症法上で季節性インフルエンザと同じ「5類」に位置付けられたことに伴い、過去2年間の大会で定めていた新型コロナウイルス対策ガイドラインを廃止することなどを決めた。
昨夏まで2年間実施されていた甲子園球場での入場の際の観客や関係者などの検温も今夏は実施されない。アルプススタンドでの応援に関する規制もなくなり、今春センバツ同様、声出し応援などが可能になる。
ただし、代表校が出場できなくなる事態を避けるための対応が新たにまとめられた。
それによると、チーム関係者に感染者が発生した場合、当該者は球場への来場を控え、感染や感染が疑われる者が発生した場合の選手登録変更が、当該校の試合開始2時間前まで可能となる。
感染者となり一度選手登録から外れた場合でも、国が推奨する外出自粛期間が過ぎれば再登録が可能。感染の疑いがあったが結果的に陰性と確認されれば、その時点から再登録が可能となる。
いずれの場合も、再登録するときには、当該選手に代わって入った同じ背番号の選手との入れ替えが対象で、背番号変更を含めて別の選手との入れ替えはできない。
この方針は6月2日時点でのもので、今後の感染状況や、政府、行政機関からの指針をもとに内容が変更される場合もある。
主催者側は一定の対応を残しながらも、コロナ前の形で105回記念大会を実施したい意向だ。
また、今大会は5年ごとの記念大会にあたり、各都道府県高野連が地方大会で実施する記念事業について、一律40万円を助成することも決まった。選手権大会の余剰金から積み立てた記念事業基金から拠出される。