2018年に3校の再編・統合によって生まれた川口市立(埼玉)は、中高一貫をはじめ、あらゆる面で公立校の枠組みを超えた高校だ。

 野球部グラウンドには高さ30メートルを誇る防球ネットに加えて、LEDライトで夜間もしっかり練習ができる設備が整っている。さらに体育館も利用でき、天候不良でも関係なくウエートトレーニングなどの練習ができる。

 選手たちが過ごす学校施設も、食堂をはじめ、バスケットボールコートが3面取れる観客席付きの大アリーナ、50メートルプール、そして校庭も人工芝でLED照明が使われている。

 まるで大学のようで、公立校であることを忘れてしまう充実の施設を持つ。多くの生徒たちが、この環境に心惹かれているようで、近年は県内でも1、2を争う倍率を誇る。

 秋の大会では3回戦敗退となったものの、充実した施設をフル活用すれば、春までには必ず成長するはずだ。埼玉の高校野球を変える存在となれるのか。川口市立の躍進に注目していきたい。

 川口市立を特集した動画は、高校野球ドットコムの公式Youtube内で配信している。

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