
センバツ初出場を果たした彦根総合
一覧
・出場36校
・注目選手リスト
・各地区大会の上位進出校
・各地区の21世紀枠推薦校
・各地区大会の勝ち上がり
第95回記念選抜高校野球大会に出場する36校が27日に発表された。近畿地区の6校目として選出された滋賀の彦根総合(滋賀)は、これが春夏通じて甲子園初出場。出場の知らせを聞くと、宮崎裕也監督は学校関係者と笑顔で握手を交わした。
その後、松本伸次学園長が野球部員に報告すると、選手たちは喜びを爆発させた。さらに製菓コーディネート系列の生徒が作ったケーキで野球部の甲子園出場をお祝い。校内は祝福ムードに包まれた。
宮崎監督は「日本一を目指して、全員で頑張っていきましょう。本当におめでとう!」と選手たちを激励。かつては北大津の監督として春3回、夏3回の甲子園を経験した名将が2012年夏以来となる甲子園に帰ってくる。
上田 大地主将(2年)は「甲子園という目標を掲げて頑張ってきたので、今は嬉しい気持ちでいっぱいです。甲子園では彦根総合らしく楽しく笑顔で精いっぱい頑張りたいと思います。やるからには優勝目指してやっていきたいです」と抱負を語った。
昨秋の県大会で初優勝を果たし、近畿大会では8強入り。近畿大会準々決勝では高校生No.1投手として名高い大阪桐蔭(大阪)の前田 悠伍投手(2年)から4点を奪い、実力を見せつけた。
最大の武器は投手力。キレのあるスライダーを投げるエース左腕の野下 陽祐投手(2年)、最速143キロ右腕の勝田 新一朗投手(2年)、最速142キロ右腕の武元 駿希投手(2年)と全国レベルの投手を3人揃えるなど、投手陣の層は出場校中でも間違いなく上位レベルだ。
「投手陣が良いだけに堅実な守備をしてほしい。センバツは打力よりも守備力だと思っていますから」と宮崎監督はロースコアで勝ち切ることを目論む。初出場とはいえ、上位を狙える力はある。滋賀県勢初の全国制覇を目指す彦根総合の戦いぶりに注目だ。
(取材=馬場 遼)