広陵(広島)の高校通算49本塁打のスラッガー・真鍋 慧内野手(2年)が2年連続の選抜出場を決めた。

 「基本的には引っ張る打球が多い」と49本塁打の内訳を振り返るが、「良くなりたいと常に考えているので、色んなことを試している」と、かなりの創意工夫を重ね、現在に辿り着いている。

 基本は、無駄が少なく、力強いスイングが理想。「耳の位置までトップを大きく引くことは大事にしている」と構え方の段階から、飛距離が出せるようにも意識している。ただ自身の腕の長さを考慮して、最初からコンパクトにするのではなく、大きく構える。DeNA・佐野 恵太外野手(広陵出身)を参考にしたという、すり足でタイミングをとると、腕を上手く畳んで振り抜いていく。

 一時、飛距離を出すために、ヤクルト・村上 宗隆内野手(九州学院出身)の構え方を参考にしていたというが、両選手を上手く組み合わせたようなフォームに行きついたと言っていい。

 同世代で比較される花巻東(岩手)・佐々木 麟太郎内野手(2年)に対しては「あまり意識していない」と、まずは自分のバッティングを追求する姿勢は変わらない。

 自身のより良い打撃を求めていくストイックな姿勢は、まさにアスリートだ。世代屈指の強打者が、最後の1年でどれほどの結果を残して、高校野球界を沸かせるのか。その成長が楽しみで仕方ない。

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