
中京・菅澤宙
2023年、今年も多くのドラマに期待だ。昨年は全国の球児たちが全力を尽くしたプレーで多くの熱いドラマを演じ、高校野球ファンを魅了してきた。球児たちの2022年の頑張りを各都道府県ごとに振り返ってみたい。
岐阜からは夏甲子園に伝統校の県立岐阜商が出場を果たした。しかし初戦を前に新型コロナの集団感染と診断され、メンバーを急遽変更して臨んだ。結果は社(兵庫)に大敗となったが、グラウンドでプレーできない主力選手の分まで、最後まで全力プレーを見せたナインを称える声が寄せられた。
県大会中にも不幸は起きていた。岐阜第一が準決勝を前にメンバーの一部のコロナ感染が明らかとなり、フルメンバーで臨めず4強で姿を消した。甲子園まであと少しのところで、見えない敵に阻まれた悲劇だった。
近年、県内でもとびぬけた高校はなく、多くの高校が頂点が狙えるほどのレベルに達して大会ごとに盛り上がりを見せている。昨年はセンバツに大垣日大が出場し、春は岐阜第一が優勝。夏は県立岐阜商が制し、新チームとなった秋は中京が頂点に立った。すべて4強以上の成績を残しているのは中京のみ。秋は岐阜が4位の成績を収めるなど新しい風も吹いている。
春夏秋の公式戦だけでなく、秋には工業大会、農業大会などの大会も開催され、様々な形でのレベルアップを行ってきた伝統も岐阜ならではの特徴でもある。
▽2022年岐阜県代表の甲子園成績
★センバツ
大垣日大 2回戦敗退
1回戦〇6-1 只見(福島)
2回戦●2-6 星稜(石川)
★夏甲子園
県立岐阜商 初戦敗退
1回戦●1-10 社(兵庫)
▽岐阜県2022年主な大会記録
【春季】
優勝 岐阜第一
準優勝 大垣日大
4強 帝京可児
中京
8強 県立岐阜商
市立岐阜商
大垣商
岐阜聖徳学園
【選手権】
優勝 県立岐阜商
準優勝 帝京可児
4強 岐阜第一
中京
8強 岐阜聖徳学園
美濃加茂
岐阜城北
池田
【秋季】
優勝 中京
準優勝 大垣日大
3位 市立岐阜商
4位 岐阜
8強 岐阜城北
関商工
県立岐阜商
高山西