榎谷 礼央(山梨学院)

 2023年、今年も多くのドラマに期待だ。昨年は全国の球児たちが全力を尽くしたプレーで多くの熱いドラマを演じ、高校野球ファンを魅了してきた。球児たちの2022年の頑張りを各都道府県ごとに振り返ってみたい。

 山梨では山梨学院がすべての公式戦で頂点に立った。春季大会決勝では甲府城西に快勝。夏は甲府工を決勝で下して、春夏連続甲子園を決めた。秋の新チームも駿台甲府を破って優勝。2021年夏に準決勝で敗れて以降、同年秋からは県内では負けなしの公式戦20連勝中と強さを誇った。新チームの秋季大会は関東大会でも優勝を果たし明治神宮大会にも出場した。甲子園では春夏ともに初戦敗退、明治神宮大会でも初戦敗退と全国の舞台では結果を残せなかっただけに、今年は全国の舞台での活躍が課題となる。

 今年はこの山梨学院の牙城を崩すチームが現れるのか。昨年、東海大甲府帝京三はすべて8強以上に顔を出した。もちろん、日本航空も対抗馬として名前が挙がる。「山梨学院1強」状態から変化は起きるのか。

▽2022年山梨県代表の甲子園成績

★センバツ
 山梨学院 初戦敗退
  1回戦●1-2 木更津総合(千葉)
★夏甲子園
 山梨学院 初戦敗退
  1回戦●1-2 天理(奈良)

▽山梨県2022年主な大会記録

【春季】
優勝 山梨学院
準優勝 甲府城西
4強 東海大甲府
   日川
8強 甲府一
   駿台甲府
   帝京三
   富士学苑

【選手権】
優勝 山梨学院
準優勝 甲府工
4強 東海大甲府
   甲府商
8強 駿台甲府
   身延
   帝京三
   日本航空

【秋季】
優勝 山梨学院
準優勝 駿台甲府
4強 日本航空
   帝京三
8強 東海大甲府
   青洲
   日大明誠
   笛吹

【1年生大会】
優勝 山梨学院
準優勝 東海大甲府

(記事:編集部)