盈進が48年ぶり夏甲子園、広陵は2年連続で明治神宮準Ｖ＜広島＞
真鍋 慧
2023年、今年も多くのドラマに期待だ。昨年は全国の球児たちが全力を尽くしたプレーで多くの熱いドラマを演じ、高校野球ファンを魅了してきた。球児たちの2022年の頑張りを各都道府県ごとに振り返ってみたい。
昨年の広島の夏は、盈進が48年ぶり3度目の夏甲子園を手にした。センバツにも出場した広島広陵が投打にわたる戦力を充実させ、春夏連続甲子園を狙ったが、3回戦で英数学館に1対2で敗れる波乱があるなど混戦となり、盈進が初優勝を狙う尾道との決勝を制して約半世紀ぶりに夏甲子園に進んだ。甲子園では初戦敗退となったが7得点を奪う攻撃力を見せ、広島県代表の意地を見せた。
センバツでは、広島を代表する広島広陵と広島商の2チームがそろって出場した。ともに初戦は突破したが、広島広陵は九州国際大付（福岡）に敗れ、広島商はコロナ感染の影響で出場辞退と涙をのんだ。
秋は再び広島商と広島広陵が決勝を戦う構図になる一方で、神辺旭が4強に入り、初めて中国大会へ出場するフレッシュな話題もあった。広島広陵は秋の中国大会を制して明治神宮大会決勝まで勝ち進んだ。準優勝には終わったが2年連続決勝進出の快挙で、スラッガー・真鍋 慧内野手（2年）を中心とした強力打線を武器に、出場が有力視される今センバツで頂点を目指す。
▽2022年広島県代表の甲子園成績
★センバツ
広島広陵 2回戦敗退
1回戦○9－0 敦賀気比（福井）
2回戦●1－4 九州国際大付（福岡）
広島商 2回戦敗退
1回戦○22－7 丹生（福井）
2回戦（出場辞退）
★夏甲子園
盈進 初戦敗退
1回戦●7－12 鶴岡東（山形）
▽広島県2022年主な大会記録
【春季】
優勝 広島広陵
準優勝 崇徳
4強 呉港
市立呉
8強 広
三原
尾道
大竹
【選手権】
優勝 盈進
準優勝 尾道
4強 近大福山
広島商
8強 瀬戸内
崇徳
呉港
市立呉
【秋季】
優勝 広島広陵
準優勝 広島商
3位 広島新庄
4位 神辺旭
8強 広島工大高
市立呉
如水館
呉港
（記事：浦田 由紀夫）
