
東松 快征(享栄)、前田 悠伍(大阪桐蔭)
22年ドラフトでは、本格派右腕の斉藤 優汰投手(苫小牧中央)が広島から1位指名を受けたが、今年は19年のオリックス・宮城 大弥投手(興南出身)以来、4年ぶりに高校生左腕が1位指名される可能性がある。
まずは前田 悠伍投手(大阪桐蔭)。センバツ優勝、夏の甲子園ベスト8、明治神宮大会優勝と、ここまでの実績は抜群。最速148キロの速球、スライダー、チェンジアップを駆使して抑える投球は群を抜いている。
ただ課題は全くないのかといえば、そうではなく、明治神宮大会では直球の強度がまだ足りないように感じた。昨夏の大阪大会決勝・履正社戦で魅せた直球は大学生左腕に負けていないものがあった。速球、変化球もすべてにおいてNo.1の投球を見せてほしい。
東松 快征投手(享栄)も、その資格は十分にある。最速152キロを誇る速球、切れ味鋭い変化球があり、前田にはないパワー型ピッチングが期待できる。178センチ、91キロとしなやかな前田と違って、東松はパワフル。前田に対して強烈な対抗心を持っており、負けん気の強さも魅力だ。キャラ立ちしているが、あとは大事な場面で勝てるかにかかっている。
23年の高校野球。ドラフトという観点ではこの2人が中心になるのは間違いない。