DeNA・小園 健太投手(市立和歌山出身)、ソフトバンク・風間 球打投手(明桜出身)、阪神・森木 大智投手(高知高出身)

 2月から始まるプロ野球の春季キャンプ。今年は例年と異なり、WBCが3月に予定されていることもあり、代表選手はチームから離れて代表合宿に参加。そのため1軍キャンプに期待の若手選手が呼ばれる可能性も大きい。そこで今回は今年飛躍することが期待されるDeNA・小園 健太投手(市立和歌山出身)、ソフトバンク・風間 球打投手(明桜出身)、阪神・森木 大智投手(高知高出身)の2021年高卒ドラフト1位投手3人の2022年シーズンを振り返る。

 小園は阪神とDeNAの抽選の末、DeNAが交渉権を獲得。三浦監督から背番号「18」を受け継いだ小園は1軍のマウンドに上がることはなく、2軍でも4.2回のみだった。それでも10月29日のフェニックス・リーグ、楽天戦4回を4奪三振無失点。最速150キロ記録するなど着実にステップアップしている。チームの先発陣を考えると貴重な先発右腕候補のため、今季は1軍デビュー、初勝利を目指す。

 小園を抽選で外した阪神は森木を指名。高知中時代には軟式で150キロを記録し話題となったが甲子園には縁がなかった。8月28日の中日戦でプロ初登板初先発を果たした。6回を投げ4安打3失点と上々のデビューだったが援護に恵まれず敗戦投手となった。9月10日にはプロ入り2試合目の登板を果たすも3回途中5失点で降板。プロのレベルの高さを肌で感じたはずだ。阪神の1軍投手陣は先発、中継ぎともに12球団屈指だが、そのメンバーに割って入れるか注目だ。

 明桜出身の風間はソフトバンクが単独指名。背番号1を与えられ大きな期待を寄せられている。小園、森木と異なり1、2軍ともに公式戦の出場はなく土台づくりに励んだ。シーズン終了後にはオーストラリアン・ベースボール・リーグに挑戦。入団当初とは見違えるほどたくましくなった体つきや鋭い変化球に今季の活躍を予感させた。チームはエース・千賀 滉大投手(蒲郡高出身)のメジャー移籍などもあり1軍入りのチャンスは大きく、近年苦戦の続くソフトバンクのドラフト1位選手だが、活躍する姿を見せてほしい。