
2021年の秋季東海大会で準優勝をおさめた聖隷クリストファー
2022年も終わりに近づいてきた。高校野球界では今年も全国の球児たちが全力を尽くしたプレーで多くの熱いドラマを演じ、高校野球ファンを魅了してきた。球児たちの今年の頑張りを各都道府県ごとに振り返ってみたい。
静岡県では、今年のセンバツに出場が有力視されていた聖隷クリストファーが、前年秋の東海大会準優勝の実績ながら「落選」したことで、静岡ならず全国のファンを巻き込んだ議論が沸き起こった。センバツの「選抜」がクローズアップされ、今後のあり方にも大きな影響を与えることになりそうだ。
今年は元ジャパンの代表監督を務めた永田監督率いる日大三島が春夏連続で甲子園に出場を果たした。夏は実に33年ぶりの出場だった。ともに甲子園では初戦敗退に終わったが、県内での存在感は強めた。
春季の話題をさらったのは浜松開誠館だった。準々決勝で日大三島、決勝で伝統校の静岡を下して優勝すると、東海大会初戦で愛工大名電(愛知)を破った勢いそのまま東海大会でも優勝を収めた。夏は4強に入った聖隷クリストファーの前に敗れたが、秋季は8強まで進み、来年への飛躍を期待させる。
秋はセンバツ優勝経験のある常葉大菊川が県大会を制した。東海大会でも準優勝を収め、来年春のセンバツ出場が有力。2007年優勝のような旋風を再び巻き起こすことができるか。
▽2022年静岡県代表の甲子園成績
★センバツ
日大三島 初戦敗退
1回戦●0-4 金光大阪(大阪)
★夏甲子園
日大三島 初戦敗退
1回戦●3-10 國學院栃木(栃木)
▽静岡県2022年主な大会記録
【春季】
優勝 浜松開誠館
準優勝 静岡
3位 掛川東
4位 静清
8強 浜松工
御殿場西
常葉橘
日大三島