
浦和学院・金田 優太
2022年も終わりに近づいてきた。高校野球のイベントは終了し、今年も全国の球児たちが全力を尽くしたプレーで多くの熱いドラマを演じ、高校野球ファンを魅了してきた。球児たちの今年の頑張りを各都道府県ごとに振り返ってみたい。
今年の埼玉は浦和学院が主役だった。センバツで4強に進み、春季大会も優勝して強さを見せたことはもちろんだが、「打倒・浦和学院」という構図のもと、他校のレベルも上がった。夏は聖望学園、秋は昌平がともに浦和学院を決勝で破って頂点に立った。浦和学院と花咲徳栄が軸ではなく、山村学園も含めた多くの学校が頂点が狙える力をつけてきた。上尾、市立川越などの公立校の台頭も話題となったことも忘れてはならない。
ロッテ5位指名の金田 優太内野手(浦和学院3年)ら、育成も含めて埼玉の高校生がドラフト指名を受けた。タレントを生み出す県としての流れも根付いている。
今年11月、第1回埼玉県高校野球4地区(東西南北)選抜チーム交流戦が開催された。4地区が選抜チームを作り、対戦することで、選手や指導者の「横」のつながりを生まれさせることが目的。今後も埼玉県全体のレベルアップにつながる活動となりそうだ。
またコロナ禍で3年ぶりの開催となった「第27回彩の国野球フェスティバル」も無事行われ、高校球児が未来の高校球児となる中学生に指導を行い、交流を図った。この多くの取り組みも、また未来の埼玉県高校野球の発展につながっていくことになる。
▽2022年埼玉県代表の甲子園成績
★センバツ
浦和学院 4強
1回戦〇4-0 大分舞鶴(大分)
2回戦〇7-0 和歌山東(和歌山)
準々決勝〇6-3 九州国際大付(福岡)
準決勝●2-5 近江(滋賀)
★夏甲子園
聖望学園 2回戦敗退
1回戦〇8-2 能代松陽(秋田)
2回戦●0-19 大阪桐蔭(大阪)
▽埼玉県2022年主な大会記録
【春季】
優勝 浦和学院
準優勝 山村学園
4強 上尾
市立川越
8強 浦和実
西武台
狭山清陵
花咲徳栄