
秋季近畿大会では準優勝を果たした報徳学園ナイン
2022年も終わろうとしている。高校野球のイベントは終了し、今年も全国の球児たちが全力を尽くしたプレーで多くの熱いドラマを演じ、高校野球ファンを魅了してきた。球児たちの今年の頑張りを各都道府県ごとに振り返ってみたい。
今年の兵庫の夏は、社が制した。淡路島出身の福谷 宇楽内野手(3年)、堀田 柊投手(3年)が投打の柱となり、決勝では神戸国際大附との延長14回の激戦をタイブレークの末に制するなど、粘り強い戦いが目立った。履正社(大阪)元監督の岡田監督率いる東洋大姫路、強力投手陣を誇った神戸国際大附、伝統の報徳学園、粘りの明石商などの強豪ひしめく兵庫の頂点に立った。甲子園初戦では新型コロナ感染の影響でメンバーが入れ替わった県立岐阜商(岐阜)に勝利。後日、社と県立岐阜商が「再戦」を予定され、雨で中止となったが交流会で親睦を深めた。
夏の予選では5回戦で明石商に敗れた報徳学園だが、春季と秋季は県大会を制した。「逆転の報徳」は健在で、近畿大会も準優勝。来年春のセンバツの出場は確実だ。盛田 智矢投手(2年)、堀 柊那捕手(2年)のバッテリーを中心に、甲子園で大暴れしてくれるに違いない。
その他、滝川第二が春、夏、秋とすべて8強以上に入り、市川も春と夏予選は8強に入る健闘を見せた。来年も兵庫大会を盛り上げる存在として期待したい。
▽2022年兵庫県代表の甲子園成績
★センバツ
東洋大姫路 初戦敗退
1回戦●2-4 高知(高知)
★夏甲子園
社 2回戦敗退
1回戦〇10-1 県立岐阜商(岐阜)
2回戦●5-7 二松学舎大附(東東京)
▽兵庫県2022年主な大会記録
【春季】
優勝 報徳学園
準優勝 東洋大姫路
3位 社
4位 滝川第二
8強 須磨翔風
神戸弘陵
市川
松陽