
野呂洋翔(八戸学院光星)
2022年の高校野球のイベントは終了した。今年も全国の球児たちが全力を尽くしたプレーで多くの熱いドラマを演じ、高校野球ファンを魅了してきた。球児たちの今年の頑張りを各都道府県ごとに振り返ってみたい。
今年の青森県では、春季大会と夏の選手権予選では、4強が同じ顔ぶれで、青森山田、八戸学院光星、八戸工大一、弘前学院聖愛の「4強」が君臨した。春季優勝は青森山田、夏の甲子園に出場したのは八戸学院光星。8強に広げれば、弘前工と東奥義塾も春夏に8強入りを果たしている。
春夏の甲子園出場に目を向けても、上記の「4強」は強さを誇っている。2000年以降、この「4強」以外で夏の甲子園代表校となったのは、2015年三沢商だけ。センバツでも昨年21世紀枠で選出された八戸西を除けば、2000年以降の一般枠でこの「4強」以外の選出はなく、1985年の弘前工までさかのぼらないといけない。
今年の秋季大会では弘前東が準優勝した。2回戦で八戸学院光星を破り、準々決勝では東奥義塾に勝利。決勝も中盤から終盤にかけて追い上げる試合展開で7対10と大きく離されたわけではなかった。4強入りを果たした青森商とともに、「4強」の牙城を崩す新しい風となりえるのか。来年の頑張りに期待したい。
▽2022年青森県代表の甲子園成績
★センバツ 出場なし
★夏甲子園
八戸学院光星 2回戦敗退
1回戦〇7-3 創志学園(岡山)
2回戦●5-6 愛工大名電(愛知)
▽青森県2022年主な大会記録
【春季】
優勝 青森山田
準優勝 弘前学院聖愛
3位 八戸学院光星
4位 八戸工大一
8強 木造
東奥義塾
八戸工大二
弘前工