
斎藤響介(盛岡中央)
2022年もあと1カ月を切り、高校野球のイベントは終了した。今年も全国の球児たちが全力を尽くしたプレーで多くの熱いドラマを演じ、高校野球ファンを魅了してきた。球児たちの今年の頑張りを各都道府県ごとに振り返ってみたい。
岩手県ではスラッガー佐々木 麟太郎内野手(2年)を擁する花巻東が中心だった。センバツに出場したが初戦敗退。夏は甲子園を逃したが、佐々木麟が主将となった秋は県大会を制した。東北大会は初戦敗退となったため、来年のセンバツは厳しい状況で、来年は夏に照準に合わせることになりそうだ。
夏の主役に躍り出たのは盛岡中央だった。最速152キロのエース斎藤 響介投手(3年)を擁して準優勝した。準決勝では花巻東と対戦。佐々木麟には2安打されたがチームの勝利に貢献した。ドラフトではオリックス3位指名を受け、直球を軸にプロ野球での活躍を図る。
その齋藤を攻略し甲子園に進んだ一関学院は夏甲子園で京都国際(京都)を破り20年ぶりの聖地勝利を手にした。
大谷 翔平投手、菊池 雄星投手(ともに花巻東出身)に、今季完全試合を達成した佐々木 朗希投手(大船渡高出身)など、岩手県出身の選手が大活躍している。これからも岩手県が野球界を盛り上げる選手を輩出してくれることを期待する。
▽2022年岩手県代表の甲子園成績
★センバツ 花巻東 初戦敗退
1回戦●4-5 市立和歌山(和歌山)
★夏甲子園
一関学院 2回戦敗退
1回戦〇6-5 京都国際(京都)
2回戦●5-7 明豊(大分)
▽岩手県2022年主な大会記録
【春季】
優勝 花巻東
準優勝 盛岡大附
3位 久慈
4位 盛岡三
8強 水沢工
盛岡四
福岡
大船渡
【選手権】
優勝 一関学院
準優勝 盛岡中央
4強 花巻東
盛岡一
8強 水沢
久慈
盛岡三
盛岡大附