
川崎監督と明豊ナイン
2022年の高校野球のイベントが終了し、今年もあと1ヶ月を切った。今年も全国の球児たちが全力を尽くしたプレーで多くの熱いドラマを演じ、高校野球ファンを魅了してきた。球児たちの今年の頑張りを各都道府県ごとに振り返ってみたい。
大分県では明豊が年間を通じて君臨した。春季大会、春季大分県選手権、夏の選手権予選、秋季大会、秋季大分県選手権と「5冠」を達成した。21年センバツの準優勝を始め、近年では甲子園でも上位進出することが多く、優勝候補にも名前が挙げられるほどになっている。
明豊に象徴されるように、センバツに2チームが選ばれるなど、大分県全体のレベルも年々アップしてきている。結果として明豊が頂点に君臨してはいるが、上位チームに大きな差はないと感じる。今年の準優勝も大分舞鶴、柳ヶ浦、大分商と分散していて、8強以上の上位進出チームも多彩になってきた。
春と夏と秋の公式戦の間に、大分県選手権という大会を開催し、実戦の場を多く作ってきた。今年で142回を数え、県内に浸透してきている。県全体のレベルアップに大きく貢献していることは間違いない。
年始には野球部による「トレーニングマッチ」も実施した。1500メートル走、100メートル走などの陸上競技のほか、塁間継投、HR走などの野球競技を取り入れたものや、団体戦などもあり、最終的に学校別で総合順位も決まる。野球だけでなく、基礎能力向上も図る取り組みも行われている。
▽2022年大分県代表の甲子園成績
★センバツ
大分舞鶴(21世紀枠) 初戦敗退
1回戦●0-4 浦和学院(埼玉)
★夏甲子園
明豊 3回戦敗退
1回戦〇7-3 樹徳(群馬)
2回戦〇7-5 一関学院(岩手)
3回戦●2-5 愛工大名電(愛知)
▽大分県2022年主な大会記録
【春季】
優勝 明豊
準優勝 柳ヶ浦
3位 大分商
4強 国東
8強 日田林工
中津東
佐伯鶴城
藤蔭
【選手権】
優勝 明豊
準優勝 大分舞鶴
4強 佐伯鶴城
津久見
8強 藤蔭
大分商
鶴崎工
国東